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広島県立歴史博物館で日本初の木版世界地図見つかる 「万国総図」と「世界人物図」

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広島県立歴史博物館で日本初の木版世界地図見つかる 「万国総図」と「世界人物図」

 江戸時代初期に日本で初めて木版で製作されたといわれる世界地図「万国総図」と、外国人の姿を描いた「世界人物図」が、県立歴史博物館(福山市)に寄託された資料から見つかり、同館が7日に公表した。ともに1645年に当時の長崎で製作されたとみられ、縦134.5センチ、横57.6センチ。2つがセットで残っているのは、山口県下関市の博物館だけだった。

 万国総図は、上下を東西として方角を示し、現在のフィリピン・ルソン島を「ろそん」、イギリスを「いんけれす」と表記している。世界人物図は、赤や青などの民族衣装に身を包んだ男女40組が描かれている。

 2つは掛け軸で、左右に並べると世界人物図に描かれた人々の地域が、万国総図で分かるようになっている。ともに、福山市出身で、米証券大手メリルリンチの日本法人で会長を務めた守屋寿さんが寄託した。

 県立歴史博物館は10~11月に一般公開する予定。担当者は「服や体に陰影が描かれるなど、西洋の技法が使われている。セットで2例しかないのは、製作数が少なかったからではないか」と話している。