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「生物多様性」を知って 堺市がWEBサイト開設

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「生物多様性」を知って 堺市がWEBサイト開設

 堺市にすむ生き物を紹介する同市のインターネットサイト「堺いきもの情報館」(http://www.sakai-ikimono.jp/)が開設された。国際的に関心が集まっている「生物多様性」について理解を深めてもらうのが狙いで、市独自の取り組みである「堺市レッドリスト」と「堺市外来種ブラックリスト」を掲載。生き物を見つければ写真や場所を投稿する機能も。市は市内の小学校の授業で活用してほしいとしている。

 市によると、自治体がこうしたサイトを設けるのは珍しい。市内で確認された野生の動植物は5126種。全ては網羅できていないが、今後増やしていく。

 サイトのトップページでは、市内で確認されたカワセミの写真を大きく掲載してアクセントに。「堺の自然・いきもの」のタブから、「堺市レッドリスト掲載種のいきもの」(653種)と「堺市外来種ブラックリスト掲載種のいきもの」(82種)に入れるようになっている。

 堺市レッドリストでは、絶滅の危険性が高い種や絶滅したと考えられる種を掲載。危険性の高さをABCでランク付けしており、Aではウズラやツバメチドリなどの鳥類、平野部の小川などに生息する淡水魚のカワバタモロコ、雄は全身赤色のベニイトトンボなどの昆虫を載せている。

 一方、堺市外来種ブラックリストでは、固有種の生態系を乱す外来種をリストアップ。重点対策種、要注意種、要侵入警戒種に分けており、重点対策種では全国で生息域を拡大しているヌートリア(南米原産)やアライグマ(北米原産)、魚のブルーギル(北米原産)などをあげ、注意を促している。

 全体的に写真は多くはないが、市民らの協力で増やしたいという。

 サイトはひらがなやふりがなを多く使うなど、児童を意識したつくりで、市環境共生課は「生物が多様であり、一度生態系が破壊されれば、なかなか戻らないことを知ってほしい」と話している。