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石戸蒲ザクラ見頃、笑顔も満開 埼玉

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石戸蒲ザクラ見頃、笑顔も満開 埼玉

 北本市石戸宿の東光寺境内で、樹齢800年といわれる日本五大桜の一つ、石戸蒲(いしとかば)ザクラが見頃を迎え、訪れた大勢の見物客らが咲き誇る淡いピンクの花を満喫している。

 石戸蒲ザクラは和名をカバザクラといい、エドヒガンザクラとヤマザクラの自然雑種とされる。名前は鎌倉幕府を開いた源頼朝の弟、蒲冠者(かばのかんじゃ)源範頼に由来するとされ、伝説では追っ手を逃れた範頼が東光寺にたどり着き、杖を地面に突き刺すと根付き、蒲ザクラに成長したという。

 大正11(1922)年、福島県三春町の三春滝桜(みはるたきざくら)など他の桜4本ととともに国の天然記念物に指定され、日本五大桜として知られる。

 戦後になり樹勢の衰えが進み、往時は4本あった幹の一部が枯れたり折れるなどしたが、土壌改良や防菌処置などが奏功。現在は1本の古幹が生き残り、ひこばえも成長して古幹に負けない太い幹に育ってきた。

 市産業振興課によると、見頃は今週末ごろまで。

 群馬県太田市から見学に訪れた金久保優さん(62)は「五大桜を見るのは3本目だが、枝振りは一番素晴らしい。花もきれいですね」と話していた。