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大坂夏の陣の書状、松平定実の功績克明に 松山の子孫宅で発見

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大坂夏の陣の書状、松平定実の功績克明に 松山の子孫宅で発見

 松山藩主だった松平定行の弟、定実(1597~1632年)が徳川家康の旗本として参陣した大坂夏の陣での功績を伝える書状が見つかり、愛媛県内の高校教諭や郷土史研究家らでつくる「伊予史談会」が28日発表した。伊達政宗らが定実とその家臣にあて、軍功を挙げたが、軍令に違反し蟄居(ちっきょ)していた定実を擁護するような内容が記されているという。

 同史談会によると、書状は8通あり、政宗のほか、政宗の家臣の片倉小十郎、福山藩初代藩主の水野勝成ら6人の花押が記されている。定実の子孫にあたる松平定理さん(86)の松山市内の自宅に残っており、昨年11~12月に内容を確認した。

 定実については「久松家譜」などに夏の陣で軍功を挙げたが、軍令に違反したとして家康の怒りを買い、合戦後は蟄居していたと記されている。書状には「自分とともに最前線で活躍されたことを存じている」(勝成)などと定実の軍功が記され、「家康様からお尋ねあれば、活躍を申し上げる」(政宗)といった定実を擁護する記述も確認でき、「久松家譜」の原文にあたる資料としている。

 同史談会常任委員の井上淳さん(49)は「大坂夏の陣で武将に関する資料が一度に複数見つかるのは珍しいのではないか。定実の戦場の様子も詳しく記されている」と話した。