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民進党、全国唯一“競合”衆院3区候補者 コスタリカ方式軸に調整 長野

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民進党、全国唯一“競合”衆院3区候補者 コスタリカ方式軸に調整 長野

 民主党と維新の党が合流した新党「民進党」が27日、結党され、県内から旧民主5人、旧維新1人の衆参国会議員計6人が参加した。合流に伴い、全国で次期衆院選(選挙区)で両党の候補者が競合していた神奈川6区、長野3区、愛知4区のうち、神奈川6区と愛知4区は候補の一本化が決まり、残る競合区は長野3区だけとなった。今夏の衆参同日選もささやかれるなか、調整は土壇場まで難航する様相だ。

 次期衆院選長野3区では両党合流の流れが固まって以来、旧維新の党現職の井出庸生(38)、旧民主党前職の寺島義幸(62)両陣営の間で激しい駆け引きが繰り広げられている。

 平成24年の前々回衆院選で寺島氏は、信州に「王国」を築いた羽田孜元首相(元党最高顧問)の後継者として3区の地盤を引き継ぎ、みんなの党(当時)から出馬した井出氏を抑えて初当選した。政権陥落不可避の大逆風が吹くなか、寺島氏は民主党の新人候補で唯一バッジをつけた。井出氏は比例北陸信越で復活当選した。

 しかし26年の前回衆院選では井出氏が約1万4千票差で制し、寺島氏は比例で復活当選も果たせず落選の憂き目をみた。

 中選挙区時代(長野2区)から「井出VS羽田」の戦いが続けられてきた歴史もあり、井出、寺島両氏がともに「長野3区は譲れない」と一歩も引かない構えをみせる。井出陣営が「前回当選した井出氏が公認候補になるのが筋」と主張すれば、寺島陣営は「王国を長く牽引してきた羽田氏の後継者としての重みが寺島氏にはある」などと応戦する具合だ。

 窮余の策として旧民主党幹部は、衆院選のたびに選挙区と比例(名簿登載順位優遇)で交互に立候補する「コスタリカ方式」の導入で軟着陸を図るしかないとしている。

 しかし「コスタリカ方式で行くにしても、どちらが先に選挙区から出るかでもめることは必至」(旧民主党長野県連関係者)とみられ、最終的には民進党執行部の「決断」に委ねられることになりそうだ。