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運輸局、「大島青松園」専用連絡船の利用ダメ 瀬戸内芸術祭は別の船で

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運輸局、「大島青松園」専用連絡船の利用ダメ 瀬戸内芸術祭は別の船で

 香川、岡山両県の瀬戸内海の島々などで20日開幕する「瀬戸内国際芸術祭」で、ハンセン病の国立療養所職員や入所者専用の国営連絡船を観光客用としても使う計画に対し、国土交通省四国運輸局(高松市)が「海上運送法に抵触する恐れがある」と指摘していたことが分かった。

 連絡船は、国立療養所「大島青松園」があり、芸術祭の舞台の一つである大島(高松市)と高松港を結び、療養所関係者のほか人権学習で島を訪れる人らが利用している。

 運輸局は「連絡船は国所有の『自家用船』扱いで、療養所と無関係の不特定多数の観光客を乗せているとの判断になれば、無許可の運送事業に当たる」としている。

 大島-高松間は国営連絡船のみが無料で1日5往復運航。芸術祭実行委員会によると、過去の芸術祭では観光客らが無料で連絡船に乗っていたことから、今回も同様の使い方をする計画だった。

 運輸局が昨年春ごろに問題を指摘。今回も連絡船を使うなら定期航路として運航するよう伝えたが、入所者らの利用に不都合が出かねないとして療養所などが断った。今回、実行委は連絡船を使わずに民間の船を1日3往復、無料で運航する。

 実行委は「ハンセン病の学習が目的ということで、療養所に観光客の乗船を認めてもらっていた。指摘を受けて厚生労働省と協議し、対応した」としている。