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高崎の市道で登校の小1はねられ死亡 73歳男がペダル踏み違い 群馬

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高崎の市道で登校の小1はねられ死亡 73歳男がペダル踏み違い 群馬

 3日午前7時15分ごろ、高崎市上並榎町の市道で集団登校中の小学生の列に乗用車が突っ込み、近くに住む小学1年生、清水海翔(かいと)君(7)がはねられ、搬送先の病院で死亡が確認された。高崎署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで乗用車の同市下小鳥町、無職、小見尚旦(こみ・なおあき)容疑者(73)を現行犯逮捕した。同容疑者は「アクセルとブレーキを間違えた」と供述、関係者はやりきれない悲しみに包まれた。(椎名高志、久保まりな)                   ◇

 調べによると、小見容疑者は病院駐車場で運転を誤り、市道に飛び出し、路側帯を歩行中の清水君をはね、市道反対車線も越えて止まった。小見容疑者の踏み間違えたとの供述などから、同署は同法違反の過失致死容疑に切り替えて調べる。

 小学生は計7人で登校中で、前方4人、後方の3人に分かれて歩いていた。清水君は前方の前から2人目だった。膝をすりむく軽傷を負った小1女児(7)も4人のうちの1人。県警関係者は「4人の間隔がもっと詰まっていたら、被害は大きくなっていた可能性が高い」としている。

 清水君が通う同市立北部小の福田一仁校長は「本当に残念。その一言に尽きる」と肩を落とした。清水君はサッカー好きの明るい性格で、4月から地域のサッカークラブに入るのを楽しみにしていたという。

 この日、同小は児童に清水君の死亡は伝えなかったが、1時間早く授業を切り上げ1~6年生全体で集団下校を実施。一緒に集団登校していた6人には、スクールカウンセラーら専門家が精神的なショックに対するケアを行い、緊急の保護者集会を開き、事故の状況などを伝えた。

 現場には冥福を祈る花束などが飾られ、清水君とよく話していたという同小6年の女児が涙ぐみながら手を合わせていた。

 ◆県警と市教委が対策

 高崎市の児童死亡事故を受け、同市教委では市内の幼稚園や小・中・高校、特別支援学校に「登下校における交通安全指導の徹底」を通知した。記録の残る平成15年度以降では登下校中の死亡事故はなかったという。

 全国的に高齢運転者の事故が多発していることから、同市の富岡賢治市長は「免許証返納が進められているが、返納する側に、もう少しメリットのあるやり方があってもいい。警察と相談したい」と述べた。

 一方、県警は3日午後、緊急対策会議を開き、再発防止対策などを協議した。当面、高崎署管内の小学校に登下校時、通学路周辺に署員を配置し保護・誘導活動を行うほか、事故現場が通学路として適切だったかどうか診断も実施する。