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茨城県人口5万1913人減少、291万7857人 増加は県南だけ

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茨城県人口5万1913人減少、291万7857人 増加は県南だけ

 26日に発表された平成27年国勢調査結果の速報値(27年10月1日現在)で、県人口は291万7857人となり、前回(22年)調査と比べ5万1913人(1・7%)減少したことが分かった。減少数は5397人だった前回の約10倍に膨れ上がり、茨城でも人口減少が加速化していることが裏付けられた。

 今回の結果を受け、橋本昌知事は26日、記者団に「減少は想定の範囲内」とした上で、「自然減も大きくなっているが、それに加えて東日本大震災や原発事故の影響も大きいと考えている」と語り、危機感を募らせた。

 速報値によると、地域別の人口は、県北61万9971人(前回比2万1440人減)▽県央46万8131人(同6639人減)▽鹿行27万4643人(同4546人減)▽県南100万1085人(1025人増)▽県西55万4027人(同2万313人減)。前回は県央、鹿行、県南で人口が増加したが、今回増加したのは県南だけ。県南の人口が県全体の3分の1以上を占めるなど地域間格差も拡大した。

 市町村別では、人口が増加したのは8市村(前回11市村)で、減少は36市町村(同33市町村)に上った。

 人口が最も増えたのはつくば市の1万2439人で、次いでつくばみらい市4685人、牛久市2770人、守谷市2281人、水戸市2073人-などの順となった。つくばエクスプレスや常磐線沿線の県南地域が多い。

 一方、最も減ったのは日立市の7980人で、次いで稲敷市4126人、常陸太田市3924人、筑西市3910人、常総市3860人-など、県北や県西が目立つ。減少率では、河内町が9・8%減、大子町が9・6%減など5年間で1割近く人口が減少した自治体もあった。

 橋本知事は「県が合併を促すことは考えていないが、定住自立圏など市町村が力を合わせていくことが必要だ。公共交通の維持など地域間連携も必要となってくる」と指摘した。

 一方、世帯数は112万3802世帯と前回より3万5391世帯(3・3%)増加。1世帯当たりの人員は2・6人と前回の2・73人から0・13人減少した。県統計課は「核家族化の進行や単身世帯の増加が進んでいることが考えられる」としている。