産経ニュース

横浜市教委、南付中の英語学習法「5ラウンド制」の他校導入を検討

地方 地方

記事詳細

更新


横浜市教委、南付中の英語学習法「5ラウンド制」の他校導入を検討

 横浜市教育委員会の岡田優子教育長は24日の横浜市議会本会議で、市立南高校付属中(横浜市港南区)が独自開発し、効果を上げている英語学習法「5ラウンド制」について、他の市立中への導入を検討する方針を明らかにした。伊藤大貴市議(維新の党・ヨコハマ会)の質問に答えた。

 5ラウンド制とは、1年間で教科書1冊を最初から最後まで5回繰り返す英語学習法。1回目は音声のみで内容を理解し、2回目で音声を聞きながら教科書の英文を追い、音と文字を一致させる。3回目は音読、4回目は文法を意識した音読、5回目で教科書の内容を自分の言葉で表現することで、英語習得で必要な「聞く・話す・読む・書く」の4技能を磨く。

 南付中は平成24年4月の開校当初から5ラウンド制を導入。8割以上の生徒が中学3年修了時に英検準2級以上を取得しているといい、「中学卒業段階で英検3級程度以上の割合を50%にする」という政府目標を大きく上回る。

 埼玉県熊谷市が南付中視察をきっかけに26年度から「4ラウンド制」の試行を始め、来年度からは市内全ての16市立中で「5ラウンド制」を採用することが決まったほか、高知県でも導入を検討するなど広がりの兆しも見られるという。

 伊藤市議は「公立中高一貫校でパイロット的に実施され、かつ効果が認められる教育プログラムを市内の中学校などに転用できれば結果的に皆が等しくその恩恵にあずかれる」として、同プログラムを他の市立中へも横展開する可能性があるかを質問。

 これに対し、岡田教育長は「南付中の積極的な授業公開や中学校間での研究を続け、他の市立中への導入も検討していく」と答弁した。

 伊藤市議は本会議終了後、「市教委の姿勢をうれしく思う。全ての市立中で一斉実施が難しいとしても、段階的な試験導入を検討してほしい」と話した。