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島根県安来市、月山富田城跡景観の復元など「史跡公園」へ本格整備

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島根県安来市、月山富田城跡景観の復元など「史跡公園」へ本格整備

 戦国武将・尼子氏の居城として知られる月山富田城跡(島根県安来市)について、同市は史跡公園としての本格整備に着手した。歴史的景観の復元をはじめ、遺構の修復や散策路の改修などを5年間で進め、歴史遺産や観光資源としての魅力アップを図る。

 富田城は、月山(標高184メートル)の丘陵上に築かれた1キロ四方の山城。難攻不落の城として名をはせ、尼子氏の滅亡後は毛利氏や吉川氏を経て、堀尾氏が城主に。江戸時代初頭に松江城を築くまで、領国支配の拠点として機能した。城跡は国史跡に指定されている。

 市は山城ブームなどを背景に、地域のシンボルとして富田城跡の魅力を高めようと、平成26年度に整備計画を策定。現在、樹木が茂り全容が見えにくいため、計画では、周辺の平野部などから城跡がよく見えるよう樹木を伐採。現地でも、樹木などに覆われていた石垣や土塁などの遺構を見学できるようにする。

 また、昭和40年代に築かれた散策路が傷み、歩きづらいため、安全で快適に散策できるよう改修。説明板などの設置も進める。

 起工式が昨年12月に現地で開かれ、現在は一部で樹木を伐採している。史跡約70万平方メートルのうち、約6万平方メートルの樹木を伐採する計画。遺構の修復や散策路の改修などを含め、市教委文化課は平成31年度までの5年間で約5億円の事業費を見込んでいる。整備事業の進行に伴って史跡内に立ち入り禁止区域が設けられており、同課が観光客に注意を呼びかけている。