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北朝鮮拉致調査中止 特定失踪者家族「先が真っ暗に…」 茨城

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北朝鮮拉致調査中止 特定失踪者家族「先が真っ暗に…」 茨城

 北朝鮮が突如として発表した拉致問題の再調査を行う特別調査委員会の解体。発表から一夜明けた13日、県内の特定失踪者の家族にも落胆や困惑、怒りの声が広がった。

 昭和62年に藤代町(現取手市)で行方不明になった根本直美さん(44)=失踪当時(15)=の母、きよ子さん(72)は「調査結果を楽しみに待っていたが、がっかりした。先が真っ暗になってしまった」と落胆の色を隠さない。

 その上で「一日でも早く拉致されている人を全員日本に返してほしい。私も高齢になって体がしんどいが、娘のことを毎日考えている。帰ってくるまでは何とか頑張ろうと思う」と話した。

 平成元年に徳島県貞光町(現つるぎ町)で行方不明になった牛久市の松岡伸矢さん(31)=失踪当時(4)=の父、正伸さん(58)は「調査委員会の解体というが、これまでちゃんと調査してきたのかすら疑わしい」と冷静に受け止めている。

 今回の発表について「一歩後退ではあるが、あまり失うものはない。政府には動じずに毅然(きぜん)と(拉致被害者の救出を)要求してほしい」とも語った。

 特別調査委員会については「そもそもお願いして調査してもらうというのには無理があった。制裁を強めて北朝鮮が本当に調査せざるを得ない状況にするしかないのではないか」と述べた。