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四国新幹線建設の機運を十河信二の出身地から JR四国相談役

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四国新幹線建設の機運を十河信二の出身地から JR四国相談役

 四国新幹線建設の機運を、東海道新幹線建設に尽力した十河信二・第4代国鉄総裁の出身地・愛媛県新居浜市から盛り上げようと、中萩公民館(新居浜市萩生)は「十河信二講演会」を開催。講師を務めたJR四国の梅原利之相談役(76)が「新幹線に関する住民の知識を深めて建設機運を盛り上げねばならない」と訴えた。

 講演会は6日に開かれ、今回が5回目。市民ら約130人が参加した。梅原相談役は「北海道での開業が迫り、新幹線がないのは四国だけという所まできて機運は出てきたが、住民だけが盛り上がらない。新幹線に関する理解度が低いからだ」と現状を分析した。

 さらに「新幹線は実質約9割を国、残りを地方税で建設する公共投資。従って九州や北陸新幹線の建設に愛媛県民の税金も使われた。高速道路と違ってストロー効果がなく、沿線はどこも繁栄している実績があり、無駄な公共投資ではない」としたうえで、「瀬戸大橋は既に新幹線が運行できるよう建設されており、周辺では用地買収も行われている。新幹線という競争相手がないから航空運賃も高止まりしている」などと説明し、「住民の9割がこれらを知らないので、新幹線は必要ないという」と指摘した。

 また、「高松-松山の人口レベルは岡山-広島と遜色(そんしょく)なく、経済団体の調査では採算性も確保されるという結果が出ている」などと付け加え、「これらを知って盛り上がり、来年度予算で調査費を付けられるかが勝負であり、ラストチャンスかもしれない」と強調した。