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広重の肉筆画の名品一堂に 那珂川で青木コレクション企画展

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広重の肉筆画の名品一堂に 那珂川で青木コレクション企画展

 江戸時代の浮世絵師、歌川広重(1797~1858年)の肉筆画などを展示する企画展「青木コレクション名品展-歌川広重と川村清雄」が、那珂川町馬頭広重美術館(同町馬頭)で開かれている。28日まで。

 さくら市出身の実業家、青木藤作(1870~1946年)が収集し、同館に寄贈した浮世絵などのコレクション約420点のうち、広重の肉筆画や明治時代の画家、川村清雄(1852~1934年)の油彩画など約50点を展示している。

 特に同館が数多くの作品を収蔵している広重の肉筆画は代表作をはじめ20点を展示。肉筆画の名品が一堂に展示されるのは開館以来という貴重な機会だ。

 中でも「王子三幅対(さんぷくつい)」は広重晩年の代表作。江戸・王子の風景を描いたもので、右幅は堰(せき)から水があふれ出た音無川が描かれ、川の左右は深い森で覆われている。中幅は正受院境内の崖にある不動の滝を描き、墨線だけの略画風に表現した。左幅は湾曲した水路と岸の紅葉が描かれている。

 川村清雄の作品は青木が師と仰ぎ、60年近く活動を支援したジャーナリスト、徳富蘇峰に紹介され、作品を収集したといわれている。同展では漆の板に油絵を描いた「梅に雀」などの作品約10点が展示されている。

 問い合わせは同館(電)0287・92・1199。