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千葉市官製談合 別入札も漏洩、職員再逮捕 証拠隠滅容疑「NJS」役員は逮捕

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千葉市官製談合 別入札も漏洩、職員再逮捕 証拠隠滅容疑「NJS」役員は逮捕

 千葉市発注事業の入札をめぐって市職員らが逮捕、起訴された官製談合事件で、県警捜査2課は28日、別の入札でも業者に情報を漏らしたとして、官製談合防止法違反の疑いで市下水道施設建設課主査の光橋政広被告(60)=同罪で起訴=を再逮捕。不正を隠すために書類を偽造したとして、証拠隠滅容疑でコンサルタント会社「NJS」(本社・東京)の執行役員、坂井貴彦容疑者(42)=東京都葛飾区青戸=を新たに逮捕した。

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 同課によると、光橋、坂井両容疑者はともに容疑を認め、光橋容疑者は「入札不調を避けたかった。知らない業者に頼むより、信頼感のある業者に任せたかった」という趣旨の供述をしているという。同課は、市発注でNJSが落札した事業のうち、最低制限価格と落札価格が近接した別の案件に関しても不正がなかったか調べている。

 光橋容疑者の再逮捕容疑は、平成26年7月28日ごろ、千葉市役所内で、村田雨水ポンプ場(中央区浜野町)などの機械、電気設備更新設計に関する業務委託の制限付き一般競争入札の予定価格約1972万円を、同社東京総合事務所部長の河津謙二被告(61)=公契約関係競売入札妨害罪で起訴=に漏洩(ろうえい)。2日後の入札で同社に落札させたとしている。

 坂井容疑者の逮捕容疑は、昨年11月中旬ごろ、今回摘発があった2件の入札について河津被告が県警の取り調べを受けているのを知り、同18日ごろ、この2件についての「内訳書」などを事件の隠蔽(いんぺい)を図るため作成し、証拠を偽造したとしている。同課によると、内訳書は入札価格を決めるのに必要な、人件費や材料費などを積算したもの。河津被告らは光橋容疑者の情報を元に入札価格を設定したため内訳書を作成しておらず、坂井容疑者が不正入札を隠すために社内のパソコンで偽の内訳書を作成し、県警に任意で提出したとみられるという。同課は会社ぐるみで隠蔽しようとした可能性があるとみて捜査している。

 村田雨水ポンプ場の案件の同社の入札価格と最低制限価格の差額は約5千円だった。入札日は光橋容疑者らが起訴された案件の入札と同日で、情報漏洩も同時期だったとみられる。

 同課は同日、村田雨水ポンプ場の不正入札に関する公契約関係競売入札妨害容疑で河津被告と別の同社員の計2人を再逮捕。同容疑で新たに同社東京総合事務所営業部長の高木龍容疑者(56)=東京都稲城市=も逮捕した。