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“真田丸イヤー”堅調に幕開け 大河ドラマ館、開館12日目で来場者1万人突破 長野

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“真田丸イヤー”堅調に幕開け 大河ドラマ館、開館12日目で来場者1万人突破 長野

 ■大博覧会も上々

 “真田イヤー”は堅調に幕を開けた。ご当地の戦国武将、真田信繁(幸村)が主人公のNHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせてオープンした「信州上田真田丸大河ドラマ館」(上田市)が28日、開館12日目にして来場者数1万人を突破した。真田家ゆかりの同市と長野市は観光地を整備してイベントを企画するなど誘客に力を注いでおり、滑り出しは上々といったところだ。

 28日正午、上田市・上田城跡公園にある大河ドラマ館のエントランスで、くす玉が割られ拍手に湧いた。

 記念すべき1万人目の来場者は盛岡市の久保田浩さん(58)、正子さん(57)夫婦。ドラマを見て舞台の上田市に興味を持ち訪れたという。浩さんは「幸村の故郷らしい、のどかなところ。楽しんで帰りたい」と笑顔で話した。

 同館はドラマで使われた着物や小道具を展示し、「信繁の生きた時代」や「上田城と真田家の家族」など4つのゾーンに分けて真田丸の世界を体感してもらうのが“売り”だ。見学通路は城下町の街並みを再現した。同市内のゆかりの地やロケ地を紹介するコーナーも設けられ、展示面積は650平方メートルで過去の大河ドラマ館を含めて最大級といわれる。

 真田丸の大河ドラマ館が設置されるのは全国で上田市だけ。大挙するであろう真田ファンに「真田の郷」を含めた信州の魅力をアピールして再訪につなげるには、地元の「もてなし」の成果が問われる。

 1万人目の夫妻を迎えた母袋(もたい)創一市長は「目標来場者数は50万人。市民と協力して盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

 一方、信繁の兄、信幸が初代藩主となった長野市の松代では、真田家にまつわる資料の展示や体験プログラムなどを行う「信州松代真田大博覧会2016」が開催中だ。

 松代地区の半径約450メートルの範囲内に位置する「真田宝物館」「松代城跡」「真田邸」「文武学校」-の4施設を一体のパビリオンに見立てたイベントで、市や商工会議所のほか住民らも運営に携わり、地元挙げて観光客をもてなす。

 メーンの真田宝物館特別企画展の入館者は17日の開幕以来、27日までの11日間で1955人を記録し、昨年同期比で約6・4倍に達した。また真田邸は1384人で約4・6倍、文武学校は1201人で約4・2倍と来場者数はいずれも大幅に増えた。大河ドラマ効果は着実に表れているようだ。

 長野市の久保田高文・商工観光部長は「好調な上田に松代も追随していきたい。上田のドラマ館を楽しんだ後、松代の文化財を見るコースで信州を満喫してもらいたい」と県内外の人々に来訪を呼びかけている。