産経ニュース

「サンバレー」38年、歴史に幕 老朽化など、来月29日閉店 三重

地方 地方

記事詳細

更新


「サンバレー」38年、歴史に幕 老朽化など、来月29日閉店 三重

 ■商業環境の行方注目

 「サンバレー」の愛称で約38年間、地域に親しまれてきた大型商業施設「イオン津南ショッピングセンター サンバレー」(津市高茶屋小森町)が、老朽化などを理由に2月29日で閉店する。三重中部を牽引(けんいん)する施設だけに、「サンバレー」が消えることを惜しむ声は多いが、将来、規模を拡大した商業施設構想もあるといい、地域の商業環境の行方が注目されている。

 施設は昭和53年9月、衣料や雑貨店、スーパーなど約50店舗が入る郊外型複合施設として誕生。水田地帯の中に現れた巨大なランドマークに、大勢の買い物客らが詰めかけた。平成12年には施設内に当時は斬新だった商店街形式のモールを設置。14年に増床し、延べ計約4万5千平方メートルの巨大店舗となると、15年の1年間で買い物客がピークの約520万人に達した。

 現在、店舗数は約65店で年間約420万人の利用があるが、ピーク時の2割減。同店の山田宗冬営業課長(43)は「建物の老朽化が進み、近くに新しい店舗やコンビニも建った。今以上の買い物客の確保には、つぎたしの増床では追いつかない。スクラップアンドビルドの必要がある」と閉店の理由を説明する。

 入居するイオンリテールの鎌田康史店長(54)も「売り場面積をさらに拡大し、思い切った店舗構造でないと客足は伸びない」と分析。具体化はしていないが、国道23号沿いの好立地の土地を再開発し、「新しく生まれ変わり、オープンを目指す」と話した。約400人の店員は他店舗への転属が計画されている。

 「閉店売りつくし」の広告が飾られた店内で買い物をしていた同市小舟の無職、浜口泰二さん(70)は「開店当初は30代。電気製品や日用雑貨などがそろっていて便利で、休日のたびによく来た。閉店は仕方がないかもしれないが、早く再スタートしてほしい」と期待を寄せた。