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幕張に新駅へ関係団体初会合 千葉市長「東京五輪前の開業目指す」

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幕張に新駅へ関係団体初会合 千葉市長「東京五輪前の開業目指す」

 JR京葉線の新習志野-海浜幕張駅間(約3・4キロ、千葉市美浜区)に新駅を造る検討を進める「幕張新都心拡大地区新駅設置調査会」の初会合が19日、同区の県企業庁で行われた。同会の共同代表を務める熊谷俊人千葉市長は冒頭、「2020年東京五輪・パラリンピックの競技が開催されるなど、幕張新都心では今後さまざまな動きがある。一丸となって新駅実現に取り組みたい」と挨拶した。

 同会は昨年末に県企業庁、同市、習志野市、イオンモール株式会社の4者で結成された。新駅は、大型商業施設「イオンモール幕張新都心」ファミリーモールの近くに設置する方向で検討を進めている。

 新駅には、線路の両側をつなぐ「自由通路」も併設される予定。これによって海側のイオンモールや幕張メッセに加えて、反対側の千葉運転免許センターなどへのアクセスも良い駅となる。市の担当者は「新駅は、幕張新都心に住んでいる人、働きに来る人、遊びに来る人の利便性向上に大きく貢献する」とアピールしている。

 県事業調整推進課などによると、県企業庁は、25年前の平成3年にも企業誘致が進む幕張新都心を拡大する意図などで、JR東日本に駅設置を要請したことがある。JR側は駅舎用地の無償提供と、費用を地元企業や自治体が全額負担する「請願駅」とすることを条件に了承。6年には費用負担などを具体的に検討する準備会も結成されたが、景気低迷など社会情勢の変化で、10年の会合を最後に事実上の休止状態となった。

 現在は、幕張メッセで大型のイベントが行われると、海浜幕張駅が非常に混雑する。25年にオープンしたイオンモールも好調な集客を続け、31年度には1万人規模の若葉住宅団地の入居が段階的に始まり、同駅の更なる利用者増が予測されている。

 こうした現状に加え、幕張メッセが東京五輪・パラリンピック計7競技の会場に決まったことも新駅設置検討の追い風となった。熊谷市長は会合後の取材に、すべての施設などが整わない暫定的な開業であっても、新駅を2020年に間に合わせることに意欲を示した。

 今回の検討でも、新駅はJR側の費用負担を伴わない請願駅とする前提で話を進める。調査会は昨年末に、JR側に対して想定される乗降客数などの調査協力を依頼。2月から4月末程度をめどに、新駅予定地付近の測量・地質調査をし、終了次第、11月末までに駅舎規模の検討や、概算事業費・工期の算出などを行うとしている。その後は費用負担などを関係団体で調整し、JR側の最終決定によって新駅設置が決まるとみられる。