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えちぜん鉄道と福井鉄道、3月にも相互乗り入れ 急行運行、利便性アップへ

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えちぜん鉄道と福井鉄道、3月にも相互乗り入れ 急行運行、利便性アップへ

 えちぜん鉄道(福井市)と福井鉄道(越前市)の相互乗り入れが3月末にも開始される見通しになった。田原町駅(福井市)を結節点にえち鉄三国芦原線鷲塚針原駅(同)と福鉄福武線越前武生駅(越前市)を結ぶ26・9キロ区間に急行の低床車両が走る。両鉄道は3月のダイヤ改正に伴い運行を開始する。21日のえち鉄と福鉄福武線の両活性化連携協議会で説明される。

 県などによると、相互乗り入れは当初計画の平成26年度末より1年ほど遅れるが、JR福井駅西口再開発事業で西口広場への福鉄福井駅前線(通称ヒゲ線)延伸とバスターミナル新設の開始時期とほぼ重なり、交通の利便性が格段にアップする。2事業者間の鉄道区間と路面電車区間の乗り入れは全国で初めてとなる。

 相互乗り入れは福鉄の低床車両「FUKURAM(フクラム)」とえち鉄導入の同タイプの低床車両を中心に運行。区間は福井、鯖江、越前の3市にまたがり、沿線に福井大や、啓新、福井商、仁愛女子などの高校、日華化学などの企業があるため、えち鉄で1日平均400人、福鉄で同300人(いずれも定期購入者)の増加を見込む。事業費は約26億円(国と県が各約11億円、福井市が約4億円を補助)。

 相互乗り入れに伴い、えち鉄側の6駅(停車駅)を福鉄の低床車両にあわせたホームに改修する▽結節点の田原町駅で交代する運転士の運転習熟▽ダイヤの見直し▽万一の事故に伴う連絡や対応策▽田原町駅周辺の軟弱地盤の改良などの対策が必要になったことから当初より計画が延びた。

 相互乗り入れ区間ではラッシュ時を除く9~17時に従来のダイヤ(1時間2~3本程度)に1本を追加。午前6~8時のラッシュ時でも福鉄電車が福大前西福井駅まで2本程度乗り入れる予定だ。乗り入れ区間の所要時間は約20分短縮され約60分となる。

 県交通まちづくり課の猪嶋宏記課長は、乗り入れ開始が1年ほど遅れた点について「国への認可申請の手続きなどがあり、工程に無理があったのでは」と見ており、「福井市を中心に地域交通の様相が変わる。便利になるので電車に乗ったことがない人も地域交通を見直して利用してほしい」と話している。