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マザー牧場でスカウトの「シンデレラ」 千葉県内女子高生、女優・唐田えりかさん(18)

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マザー牧場でスカウトの「シンデレラ」 千葉県内女子高生、女優・唐田えりかさん(18)

 ■高校卒業で飛躍の1年に 「もっと演技うまくなりたい」

 マザー牧場(富津市)でのアルバイト中にスカウトされ、その1年後には現役高校生ながら大手企業のテレビCMで主演を果たし、人気急上昇。事務所は「今後2年で(所属する人気若手女優の)有村架純を超えるくらいの女優になる」と大絶賛する-。その大きな期待の先にいるのは、県内出身の女優、唐田えりかさん(18)だ。スカウトから始まった“シンデレラストーリー”と、新年の抱負を聞いた。(山本浩輔)

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 ◆モデルへの憧れ

 現在も県南部に住み、女子高に通う3年生だ。田んぼが広がるのどかな風景に囲まれ、多くの友人に恵まれた幼少期を過ごした。「あまり前に出るタイプではなく、活発な友人を見守るタイプでした。毎日が楽しくてあっという間でした」

 身長167センチ。小学生の頃から高く、当時やっていたバスケットボールなどで生かしてきた。同時に、4歳と2歳上の2人の姉の影響で、早い時期からファッション雑誌を読み、モデルへの憧れを持った。

 「洋服も大好きですし、いろいろな表情をしているモデルさんがかっこいいなと思いました」。しかし、「『自分には遠い世界で、無理だな』って諦めていました。恥ずかしくて、友達にも言えませんでした」。

 中学卒業後は「女子だけでわいわいしたい」と、女子高を選択。1年生だった平成25年夏からマザー牧場で受付などのアルバイトを始めた。「夏が終わったら辞めるつもりが、何となく続けることになりました」。そして26年春に運命の出会いがあった。たまたま家族で遊びに来ていた芸能事務所「フラーム」(東京都港区)の山根正之さんに突然、スカウトされたのだ。

 「身長が高くて目が印象的。ここで声をかけないと後悔すると思った」と山根さん。まさか牧場で仕事をするとは思っておらず、名刺を持っていなかったため、紙の裏に所属女優の広末涼子さんや戸田恵梨香さん、有村架純さんの名前を書いて渡した。「びっくりしました」と唐田さん。すぐに友達に相談すると、「あまり信じない方がいいよ」とアドバイスを受けた。

 数日後、山根さんが自宅に来て、母親を交えて話をした。数カ月後には写真撮影をした。「すごく楽しかった。『頑張りたいな』という思いがどんどん強くなりました」。モデルへの憧れを話していたこともあり、家族みんなが応援してくれた。

 毎日高校に通いながらボイストレーニングや演技のレッスンを受け、ドラマなどのオーディションに挑戦。スカウトされた同年には早速、韓国のアイドルグループ「少女時代」の楽曲のプロモーションビデオに出演した。

 ◆企業CMに採用

 27年には「ソニー損保」の新イメージキャラクターとなり、CMで主演を務めた。

 同社CMの主演はこれまで、モデルの佐藤ありささんや女優の瀧本美織さんが務めてきた。印象的な構成と爽やかな演技などで、多くの視聴者の記憶に残るものが多い。

 この仕事もオーディションで勝ち取った。山根さんによると、誰でも受けられるものではなく、各芸能事務所の期待の星が20~30人集まったオーディションだった。“新人戦優勝”を聞かされたときは「頭が真っ白になった。すごくうれしかったです」。

 これまでと比較にならないほどの本格的な撮影だった。CMは3種類が放送されており、「授業参観篇」では、黒板の前で生徒の一人である唐田さんが突然、保険の説明をする設定だ。「生徒役、保護者役だけでなく、カメラマンさんや照明の方などたくさんの人がいました。緊張しましたが、教室に入る扉の前で、ふーっと深呼吸して臨みました」

 さらに同年は、7月にフジテレビ系の月9(月曜9時)ドラマ「恋仲」第1話にゲスト出演。ソニー損保のCMは県内でも連日放映され、一気にお茶の間に顔が浸透した。9月の放映以降、インターネット上などでは「誰だ? あの子は?」「かわいい」などと人気が広がった。先輩の有村架純さんも「透明感がすごい」と絶賛しているという。

 CMの初放送は高校で友人と見た。「すごいじゃん」と涙を流して喜んでくれた。地元の駅で会う小中学校時代の友人から「見たよ」と声をかけられることもある。

 本人は「演技や発声の練習を重ねて、もっとうまくなりたい」と向上心が強い。「栄倉奈々さんや二階堂ふみさんのような女優になりたい。演技が自然で、テレビで見ていても存在感があってかっこいい」

 山根さんが「見た目もですが、何よりも性格や雰囲気がすごくいい」と話すように、取材中は終始、笑顔で対応してくれた。高校を卒業し、芸能活動を本格化させるこの1年に大注目だ。

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 ■スクリーンに映る自分見るのが目標

 【27年は?】

 「CMに出られたこともあり、考え方や生活が大きく変わる『変化の1年』でした。小さい頃からテレビを見るのが大好きでしたが、今は役者の演技が気になります。録画したテレビ番組を見るときも、CMを飛ばさないようになりました」

 【28年は?】

 「CM、映画、ドラマ、雑誌などジャンルを問わずに、出られるように頑張ります。少しでも多くの人に自分を知ってもらいたい。映画館のスクリーンに映る自分を見るのが目標です」

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【プロフィル】唐田えりか

 からた・えりか 平成9年9月19日生まれ。県南部出身、在住。小学校2年生から中学校2年生まで書道を習い、字には自信がある。好きな食べ物はみそラーメンなど。自己分析する性格は「負けず嫌い」。オーディションに落ちたときは反省に時間を費やす。また、忘れ物が多い。私生活の抱負は「卒業前に、学校のみんなで『制服ディズニー』したい」。血液型はA型。