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静岡・下田市長選 福井氏が出馬表明 庁舎移転反対派が支援

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静岡・下田市長選 福井氏が出馬表明 庁舎移転反対派が支援

 下田市の市庁舎移転計画に反対している市民団体などが支援する、元自衛官の福井祐輔氏(68)が23日、同市内で記者会見を開き、来年6月に予定される市長選に無所属で立候補する意向を表明した。同市長選での出馬表明は、現職の楠山俊介市長に次いで2人目。楠山市長は市長選で再選されれば、現在の計画を進めるための条例案を市議会に再提出する方針を明らかにしており、選挙戦は庁舎移転問題を最大の争点に争われる見通しとなった。

 福井氏は高知県土佐清水市出身で、中学3年のときに下田市に移り住んだ。昭和46年に防衛大を卒業後、陸上自衛隊に入隊し、平成4年のカンボジア国連平和維持活動(PKO)に国際平和協力隊長として参加。15年に退官後、NPO「日本地雷処理・復興支援センター」理事などを務めた。

 出馬会見で福井氏は「災害に強いまちづくり」を公約に掲げ、市長選に挑む考えを表明。その上で、現在の市庁舎の移転候補地について「地盤が強固ではなく、市民を守る防災拠点としてはふさわしくない」と指摘し、計画を白紙に戻して市民の意見を聞いた上で、現候補地よりも高台へ移転させる考えを示した。

 市庁舎の移転計画をめぐっては、現庁舎を西約1キロの民有地に移転させる条例案が市議会12月定例会の最終本会議で否決された。楠山市長は条例案否決後の会見で、現在の計画を変更せず、選挙で民意を問う考えを表明。計画の白紙撤回を求める市民団体「新庁舎建設用地の変更を求める市民の会」が対抗馬擁立の準備を進めていた。