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90年前の彦根城下航空写真発見 埋め立て前の外堀跡も

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90年前の彦根城下航空写真発見 埋め立て前の外堀跡も

 ■市教委「世界遺産登録へ活用」

 大正時代末期の国宝・彦根城(彦根市)と城下町一帯を撮影した航空写真が、県平和祈念館(東近江市)で見つかった。彦根市教育委員会によると、江戸期の風情を残す当時の町割りが比較的明瞭に撮影された貴重な資料で、城下町一帯の航空写真としては最も古い部類に入るという。

 写真は天守閣のある彦根山を中心に、城下町南側の町並みを写している。サイズは縦10・5センチ、横15センチ。写真の右側には、撮影で使った複葉機の翼が写り込んでいる。

 昭和2年開館の旧彦根町立図書館がないことから、撮影は大正時代末期ごろとみられる。

 民家の屋根が規則的に並び、彦根山を囲むように造られた内堀、中堀があるほか、現在は見られない外堀の上には並木が続き、埋め立てされる前の外堀跡も見える。

 また、現在は住宅密集地や繁華街になっている、芹川の南側には、農地が広がっているのが分かる。

 写真は大正時代末期ごろに旧陸軍の八日市飛行場(東近江市)に勤めていた京都府在住の飛行兵の所持品で、同館に寄託された関係資料から見つかった。

 彦根市教委の彦根城世界遺産登録推進課の小林隆課長補佐は「近代化以前の城下町を写した貴重な資料。世界文化遺産の登録に向けた資料にしたい」などと話している。