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救う会埼玉「若い世代に関心を」 小中高生向けDVD製作

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救う会埼玉「若い世代に関心を」 小中高生向けDVD製作

 若い世代に拉致問題への関心を深めてもらおうと、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する埼玉の会(救う会埼玉)」は、横田めぐみさん(51)=拉致当時(13)=の両親のメッセージを内容とした小中高校生向けの3種類の動画を収めたDVDを製作した。同会の竹本博光代表(58)と家族会の飯塚繁雄代表(77)は16日、県内の教育現場でDVDを活用してもらうよう県教育委員会に要望した。

 県人権教育課によると、県内では平成21年、めぐみさんをテーマにした政府製作のアニメ「めぐみ」を使った小中高校での人権教育指導手引きを作り、積極的に拉致問題に関する指導を行ってきた。しかし、「発達段階に沿った教育が重要だ」として竹本代表が新たな教材製作を提案。昨年8月、横田滋さん(83)と早紀江さん(79)に依頼し、メッセージを収録した。

 視聴後に授業で教諭が働きかける時間を確保するため、小学生は約4分、中学生は約6分、高校生は約17分半と短めに編集。対象年齢に合わせて内容や横田夫妻の話し方も工夫しており、めぐみさんが拉致される前後の話などを中心に展開する。

 製作費用は家族会が負担し、今後県教委を通じて県立高約150校に配布。ロングホームルームや授業に取り入れてもらい、教諭や生徒の反応を見ながら小中学校への活用も検討する。

 川口市出身の拉致被害者、田口八重子さん(60)=拉致当時(22)=の兄の飯塚さんは「署名活動をしていても、若い世代は拉致問題への関心が薄い。日本の抱える問題を理解して、意識的に考えてもらえば、日本国民が一丸となっているという強いメッセージにもなる」と期待を込めた。