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大分「中央通り」の車線減少計画、目立った効果なく白紙撤回

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大分「中央通り」の車線減少計画、目立った効果なく白紙撤回

車線減少計画が白紙に戻ったJR大分駅前の「中央通り」

 地域活性化を目指して、大分市のメーンストリートの車線数を減らし、歩道を広げてイベントスペースを設ける計画について、佐藤樹一郎市長は、「目立った効果がなく、白紙に戻す」と明らかにした。3月から仮設置していたガードパイプの撤去費用など2500万円を本年度の補正予算案に計上する。

 計画は、釘宮磐・前市長が打ち出した。JR大分駅からのびる「中央通り」の片側3車線の一方を2車線に縮小し、幅7メートルの歩道を10メートルに広げ、オープンカフェを設置したり、さまざまなイベントを催すようになっていた。今年3月、中央通りのうち、西側約400メートルを2車線に減らし、効果を試す仮設工事を実施した。

 しかし、地元の商店街関係者や学識経験者で構成する検証委員会が9月、半年間の仮設期間を検証し「交通への影響は少なかったが、にぎわいづくりに歩道拡張のメリットはなかった」とする報告書をまとめた。市議会も早期に元の3車線に戻すよう求める陳情を採択していた。

 佐藤氏は計画を白紙撤回する理由を「住民や歩行者と意見交換したが、コンセンサスを得られなかった。にぎわいづくりは、車線減少に限定せず進めていく」と述べた。これまでに調査費など約2億円を支出した点については「努力した費用だが、批判は真摯に受け止めなければいけない」と述べた。