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JR東海がリニア新幹線計画近況説明 道路や中間駅「地元と検討」 山梨

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JR東海がリニア新幹線計画近況説明 道路や中間駅「地元と検討」 山梨

 リニア中央新幹線の甲府圏域建設促進協議会は24日、甲府市役所で平成27年度総会を開き、「開業の効果を甲府圏域の活性化につながる運動を展開する」ことなどの事業計画を決定した。総会後にJR東海中央新幹線建設部の奥田純三・土木工事担当部長が新幹線計画の近況を説明した。奥田氏は付け替え道路の位置や中間駅の機能に関して、今後地元と協議して対応する考えを示した。

 総会には構成する甲府、甲斐、中央、昭和の市町長や議長、商工会、自治会代表らが出席した。奥田氏は路線概要説明の中で、県内路線部分約83キロ間のうち、地上部分27・1キロ、トンネル部分56・3キロ。トンネルには非常口を計9カ所設ける計画を改めて示した。新幹線の走行路線では中間駅建設が予定される甲府市や中央市付近で標高が約300メートルだが、早川町付近で1千メートル前後になるとした。リニア新幹線の特徴で登り坂に強く、速度に影響がないという。

 中間駅計画は、地上20メートル付近にホームを置く高架駅となり、「必要最小限の機能を持った駅で、駅員と防犯上の人員を配置する程度」とした。これについて、甲斐市の保坂武市長は「駅やホームにもにぎわいを創出したい。キャラクターなどを利用することが可能か」と質問した。奥田氏は「今後の検討課題」とした。

 また新幹線建設で既存道の付け替えが必要となる。新幹線施設は地上20~30メートル付近を通る「桁式」と「新形式」の2種類の標準的高架橋が用いられる。中央市の田中久雄市長は「新形式では高架橋の間隔が狭く、付け替え道の配置が難しくなる」と、高架橋の間隔が広い桁式の多用を求めた。奥田氏は「意見をうかがいながら、高架橋と付け替え道の位置を協議させていただく」と話し、設計段階で検討するとした。

 奥田氏はこのほか、トンネル工事の発生残土の活用先として、県内全体で出る約600万立方メートルのうち、上野原市で想定される32万6千立方メートルの活用が未定であるとした。

 協議会総会では今年度事業として、県が中間駅を中心に「リニア環境未来都市整備方針」を28年度中に策定することから、協議会としてリニア新幹線を活用した構成市町の活性化方策の検討やアクセス道路の整備に関する要望活動、新幹線建設に住民の理解と協力を得るための啓発活動を展開することなどを決めた。