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「下町ボブスレー」平昌五輪不採用 開発者「目の前真っ暗に」

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「下町ボブスレー」平昌五輪不採用 開発者「目の前真っ暗に」

 ■海外にオファーしていく 記者会見一問一答

 「目の前が真っ暗」-。日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン協会から2018年平昌五輪での不採用を伝えられた下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会の細貝淳一ゼネラルマネジャー、舟久保利和委員長は18日、記者会見で無念さをにじませた。プロジェクト始動から4年。ソチ五輪断念という屈辱を乗り越えての再挑戦もかなわなかった。

(会見の主な内容は次の通り)

                   ◇

 --不採用を通知された平昌五輪について

 細貝さん「平昌五輪出場を目指すことに変わりない。今後は、海外へのチームにオファーしていく」

 --プロジェクトはどうなる

 細貝さん「やり始めたものを途中でやめるということはない。プロジェクトは継続する。初日に最速が出たことには光がある。世界で認知されているそりに勝ったことに手応えがある」

 --現在の気持ちは

 細貝さん「がっかりしているというのが本音。13日だけの一発勝負と聞いていたのに、14日もテストが行われ、それが正式なテスト結果として発表された。どこを信じればいいのか…。納得がいかないというよりも、どうしてこうなるんだろうという気持ち」

 --海外のチームの採用へ持っていくための意気込みは

 舟久保委員長「すでに海外のチームにも乗ってもらっている。できることからやっていって、良い縁がつながればいい。もの作りとしては速いものを作っていくというのは変わらない。選手のために引き続き良いものを作っていく」

 --海外からのオファーは

 細貝さん「現時点ではない。われわれからアクションを起こしていく。今後、海外の一流パイロットのレクチャーを受けることは決まっているので、海外に拠点を置き、そりの開発を行っていくかもしれない」

 --不採用の通達が来たときの率直な気持ちは

 細貝さん「2015~16年のそりを決定する滑走テストと思っていたが、いきなり『平昌五輪では使わない』と言われ、目の前が真っ暗になった」

 --これからの課題をどう乗り越えていくのか

 細貝さん「もの作りというメリットを生かして、コースもない国などでビジネスモデルができないか。環境が不利なところをわれわれが補うことが鍵になる」

 --参加企業数とこれまでにかかった費用、今後かかる費用は

 細貝さん「関わっているのは100社を超えている。費用はこれまでに8千万円。今後も8千万円かかるのでは」

 --ソチのころと比べ、そりを改良した点は

 細貝さん「振動抵抗があったのでサスペンション機能をいじった。コーナーリングで減速するのを防ぐため、ジョイント部分の角度を付けた。強度も増した」

 --テスト結果への連盟の説明は

 細貝さん「1日目は(下町側の)そりの重量が14キロ重かったので、2日目を行った。すべてがイコール状態の2日目がテストであるとのことだった。13日か14日にテストをするということが、ほぼ1日前に連絡がきた。われわれは帯同できていないので初日は立ち会えず、1日目のバグをチューニングで直せない。もう一度、できれば長野で勝負させてほしいと伝えたが(難しそうだ)」

 --「国産で金」との思いに変化は

 細貝さん「わたしたちのそりの夢は町工場の夢でもあるし、大田区中小企業の夢でもある。いつか必ず五輪に出たい」