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常総フィルムコミッションが活動再開 よみがえれ!「ロケの町」 茨城

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常総フィルムコミッションが活動再開 よみがえれ!「ロケの町」 茨城

 鬼怒川の堤防決壊で甚大な被害を受け、活動が困難になっていた常総フィルムコミッション(FC)が再び動き出した。担当職員が被災後に優先させていた支援物資の整理などが一段落し、すでに撮影も再開した。常総FC推進室がある常総市商工観光課の土井義行課長は「一日も早く以前と同じ状況に戻していきたい」と意欲を見せている。(海老原由紀)

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 常総FCの職員は、映画やドラマの撮影に関する問い合わせがあれば少しでも対応しようと、10月下旬に主要なロケ地の被災状況の調査を実施。本来の業務に戻り始めたのは同月末ごろになったが、その間にも問い合わせは相次いだという。

 常総市は都心から近く、昔の街並みが残っているほか、ロケの受け入れ態勢が整っていることや業界事情に通じた職員がいることなどから、関係者から高い評価を得ている。

 撮影本数は県内で1位といい、撮影されたドラマや映画などは今月16日までに1225作品に上る。撮影スタッフらの飲食や宿泊などで平成26年は約3300万円の経済効果もあった。

 ロケが行われた主な作品に、映画「男はつらいよ」やフジテレビ放送のドラマ「リーガル・ハイ」などがある。

 水害の影響で、一時はこれまで通りに映画やドラマの撮影が行われるかが懸念されたが、今月9日には国指定重要文化財の坂野家住宅でドラマの撮影が行われ、関係者を安堵(あんど)させた。

 平成15年に旧水海道市商工観光課内に作られたFC推進係の担当だった土井課長は「撮影隊が来たことでやっと日常が戻ってきたと思えて、うれしかった」と話す。

 また、県のいばらきFCも常総FCをサポートし、常総市から得た市内20カ所のロケ地の状況をホームページ上で紹介。修繕中や粗大ごみの堆積などの補足を加えたほか、弁当を手配できる店舗の一覧などを記載し、支援を図っている。