産経ニュース

【上州この人】ワイルドナイツスポーツプロモーション理事長・三宅敬さん

地方 地方

記事詳細

更新

【上州この人】
ワイルドナイツスポーツプロモーション理事長・三宅敬さん

 ■ラグビーを日常的なものに

 10月のラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で南アフリカに勝利するなど、歴史的な3勝を挙げた日本代表。日本ラグビーが世界からも注目される中、元代表で今年4月にNPO法人「ワイルドナイツスポーツプロモーション」(前橋市)を立ち上げ、普及活動に力を入れる三宅敬理事長(35)に話を聞いた。(久保まりな)

                   ◇

 --NPO設立の経緯は

 「もともとは、大学卒業後12年間プレーしたパナソニックワイルドナイツは、地域貢献を重んじるチームで、練習に打ち込む傍ら、小中学校に出向いてラグビーを教えるなど普及活動も行った。引退後を考えたとき、『幅広い地域にラグビーの楽しさを伝える普及・発展活動を行いたい』と思っていた」

 --設立にはどのような思いが込められているか

 「『原石からダイヤモンドへ』が合言葉。誰しも輝く権利があり、子供たちは可能性にあふれている。そんな子らが輝けるよう、ラグビーを通してお手伝いをしたい」

 --活動内容は

 「前橋、太田両市で週1回ずつ、小学高学年から中学生対象のラグビーアカデミーを開いている。試合よりも、基本スキルや礼儀、リーダーシップなどそれぞれが各チームで発揮できる能力を身につけてもらう。いわば『塾』のようなところ。女子もいれば、ラグビー未経験の子もいる」

 --ラグビーを教える中で、大切にしていることは

 「子供たちによく言うことは、人の目を見て話すことと、不器用でもコミュニケーションを取ること。社会に出ても通用する人間を育てたいという思いがある。人間力を高めると、自然とラグビーの競技力向上につながっていくのでは」

 --日本のラグビー界が変わりつつある

 「W杯3勝で、連日テレビで日本代表が取り上げられている。来年のリオ五輪では7人制ラグビーが男女とも正式種目となり、2019年には東京でW杯が開かれる。自分が今、直接的に何かできることはないかもしれないが、ラグビーの楽しさを伝えてファンを一人でも増やすなど、ラグビー界を盛り上げる手伝いをしたい」

 --今後、ラグビーはどのようなものになってほしいか。また、目標は

 「大きなイベントごとに取り上げられるのでなく、国内リーグがテレビで放送されたり、会話の中で自然にラグビーが出てくるなど、色々な人に日常的な存在になってほしい。そのための普及活動を行っていく。また、『ラグビーでご飯を食べていきたい』『ラグビーのプロコーチを目指したい』という人たちが増えるような環境作りもしていきたいですね」

                   ◇

【プロフィル】三宅敬

 みやけ・たかし 昭和55年5月2日京都市生まれ。5歳上の兄の影響で小学1年からラグビーを始め、京都・伏見工高、関東学院大で活躍。平成15年、同大卒業後は三洋電機ワイルドナイツ(現・パナソニックワイルドナイツ)で12年間プレー。日本代表経験もある。今年3月に現役を引退し、4月1日から現職。休日はあまりないが、家族や仲間と過ごす時間を大切にしている。