産経ニュース

千葉でパラリンピック競技も開催に歓迎ムード

地方 地方

記事詳細

更新


千葉でパラリンピック競技も開催に歓迎ムード

 2020年東京パラリンピックで、車いすフェンシングやテコンドー、シッティングバレー、ゴールボールの4競技が幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されることが決まった13日、県内でも歓迎ムードが広がった。直前に行われる東京五輪の3競技に続くメッセでの開催決定に、県内関係者の間では大会成功への期待が一層高まっている。

 ◆感動と興奮が得られる

 「五輪に加えてパラリンピックも決まり、大変光栄で身の引き締まる思い。おもてなしをしっかりやっていきたい」。決定を受け、報道陣の取材に応じた森田健作知事は顔をほころばせた。

 県は、両大会の経済効果が、県内全体に波及するよう取り組む方針だ。五輪追加種目候補のサーフィンが種目に決まった際の県内開催についても要望しており、さらなる「上積み」も狙っている。

 熊谷俊人千葉市長も開催を歓迎。「(障害者スポーツへの)価値観が変わると思う。経済効果とともに都市の成熟力、文化力が問われると思う。アスリート、競技としても感動と興奮が得られるんだ、と多くの方々に感じてもらいたい」と期待を示した。

 ◆メダル期待の注目競技

 県内開催が決まったパラリンピック4競技について、県障害者スポーツ協会の矢代茂常務理事(64)は「特にシッティングバレーとゴールボールについては、ルールも分かりやすい団体競技で、これから普及が期待されるスポーツだ」と説明する。

 日本ゴールボール協会のホームページによると、同競技では1チーム3人の選手が目隠しした状態で、鈴の入ったボールを転がすように投球して相手ゴールを目指す。第二次世界大戦後の欧州で傷病軍人のリハビリとして始まったという。2012年のロンドンパラリンピックでは、日本の女子チームが団体競技で史上初の金メダルを獲得。16年のリオ大会でもメダルの期待がかかっている。

 シッティングバレーボールは、床に座った状態で行うバレーボール。国内大会では健常者も交えてプレーできる独自のルールが適用され、多くの障害者に親しまれているという。同競技の日本代表で県内を拠点に活動する「千葉パイレーツ」の加藤昌彦さん(46)=勝浦市=は「知名度はまだまだ。地元の小中高校で講演も行ってきたが、これまで以上に広報していきたい」と意欲を燃やしている。

 ◆バリアフリーなど課題

 一方で課題もある。4競技の開催期間は確定していないが、大会誘致時の招致委員会の資料によると、テコンドーを除く3競技は8月下旬~9月上旬とされていた。五輪の3競技は7月下旬~8月上旬に開催される可能性が高く、例年各時期にメッセで開催されているイベントなどとの調整が今後は必要となる。

 メッセや周辺のバリアフリー対策も求められる。今後は、大会組織委員会が示すガイドラインに沿って進められることになる見通しだ。