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大分・日田の農業三セク、JR九州が子会社化へ

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大分・日田の農業三セク、JR九州が子会社化へ

 JR九州は9日、大分県日田市の第三セクターで、梅酒の生産・販売や、道の駅運営などに取り組んでいる「おおやま夢工房」(三笘善八郎社長)を子会社化すると発表した。日田市と合意した。夢工房を傘下に入れ、梅の生産など、農業事業のさらなる拡大を図る。買収後も従業員は継続雇用するという。

 JR側は、日田市が所有する全株式(発行済み株式の72・2%)を年明けにも買い取る。今後、JR九州の子会社の農業生産法人、JR九州ファーム(佐賀県鳥栖市)と連携し、豪華寝台列車「ななつ星in九州」で提供されているリキュールに使用する梅の増産に着手する。日田特産のスモモの生産も進める。

 夢工房社長の三笘氏が平成25年、JRの唐池恒二社長(当時)に「将来的に夢工房を民営化したい」と、協力を打診していた。

 唐池氏も「農業の振興が九州の振興につながる」との思いから農業事業を推進しており、子会社化に賛同した。その後、日田市が間に入り、水面下でJR側と協議を進めた。

 JRは、夢工房で生産した農産品などを、今年5月に鹿児島線千早駅(福岡市東区)前に開設した「八百屋の九ちゃん」にも供給する考えだ。

 夢工房は平成10年に設立された。資本金1億8千万円。梅酒製造のほか、道の駅「水辺の郷 おおやま」と、宿泊も可能な観光複合施設「豊後・大山 ひびきの郷」を、指定管理者として運営している。最近は赤字が続いていた。