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長岡市長に森氏5選 人口減対策を推進 新潟

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長岡市長に森氏5選 人口減対策を推進 新潟

 任期満了に伴う長岡市長選は8日、投開票され、無所属の現職、森民夫氏(66)が新人で無所属の元市議、藤井盛光氏(37)を破り、同市で最多となる5選を果たした。投票率は45・20%だった。9日、初登庁後の記者会見で森氏は「政策の方向性は間違っていなかった」と述べ、中越地震からの復興や市街地の活性化に力を入れてきた市政運営に自信をみせた上で、歯止めがかからない人口減少への対応を急ぐ考えを強調した。

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 8年ぶりとなった選挙戦で森氏は民主党県連、公明党県本部、社民党県連に加え、自民党長岡支部からも推薦を得て万全の態勢で臨んだものの、得票は前々回と比べて約8700票減となった。一方、初出馬の藤井氏は3万7000票近くを得た。長期市政に対する一定の批判票があったとみられる。

 森氏は約150人の職員に拍手で出迎えられ、午前9時ごろに登庁。当選証書を受け取った後、公務を再開し、11時には約350人の職員を前に挨拶し「大きな政策の流れに理解が得られたとの自負がある。皆さんの仕事をパワーアップし、自信を持って前に進んでほしい」と呼び掛けた。

 会見で森氏は「集会を重ねるうちに、市民の気持ちや抱える課題を肌で感じるようになった」と選挙戦を振り返った上で、4期16年の実績や人口減に取り組む決意をアピールしたことを勝因に挙げた。

 一方、得票数が減った要因については「政策の内容や目的を市民に伝えて理解を得る努力が、もっと必要だった」と分析。「多選の問題があるなら耳を傾け直したい」と述べた。

 政策の説明不足の一例として、8月に米ハワイの真珠湾で長岡花火を打ち上げた事業を挙げ「企業の誘致や受発注に結びつける狙いがあったが、もっと説明の必要があったと選挙戦を通じ痛感した」とした。

 長岡市は10月に地方版総合戦略を策定し、平成52年以降は27年比で14%減の23万5千人の人口規模を維持する目標を掲げた。目標達成に向け、森氏は「若者の意見やアイデアを後押ししたい」と説明。産官学と金融機関が連携して推進役となる「ながおか・若者・しごと機構」を年内に設立し、若者の地元への就職と定住の増加を図るという。

 同市は11の旧市町村が合併してから4月で10年を迎えた。地方創生の具体策をめぐり旧長岡市域と郊外地域で異なる意見もある中、市全域を束ねて総合力をいかに発揮するかが5期目の大きな課題になりそうだ。