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県北地震 白馬・小谷では「6強」 信州大が体感震度調査

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県北地震 白馬・小谷では「6強」 信州大が体感震度調査

 昨年11月22日に県北部で発生した地震を追跡している「信州大震動調査グループ」(代表・小坂共栄信大特任教授)は9日、県庁で記者会見し、住民らによる体感震度分布の調査結果を発表した。地震計では最大震度6弱が観測されたが、住民アンケートの結果、家屋倒壊などの被害が集中した白馬村堀之内・田頭地区では「震度6強」の揺れがあったとみられることを明らかにした。

 大町市から小谷村に至る神城断層が震源とみられる昨年の地震は、長野市と小谷、小川両村で震度6弱を観測するなど県北部の広範な地域で大きな揺れを観測した。しかし、計測された震度や国の研究機関などが計算した推計震度分布と実際の被害、住民らが感じた震度が大きく異なる地域があったため、信大震動調査グループが実際の体感震度分布や地盤との関係を解明すべく調査を実施した。

 アンケートは白馬、小谷両村や長野市など9市町村の自治体、学校、住民自治組織に協力を求めて約5万3千枚を配布し、2万6200枚を回収した。

 集計結果によると、白馬、小谷両村の神城断層の東側で特に強い震度を感じ、白馬村堀之内・田頭地区で震度6強、小谷村の中谷川沿いでは震度6強に近い揺れがあったことが判明した。震央の東側に位置する小川村や長野市鬼無里地区などで震度6弱以上が広く分布し、計測値と一致する傾向もみられるが、同市戸隠より北部では震度6弱から5強の地域もあり、回答は少ないが6強が目立つ地域もみられた。

 長野市の中心部付近は震度5弱から4弱程度の揺れだったが、長野盆地と山地の境界付近にある善光寺周辺や浅川から若槻団地の周辺では震度6弱の震度を感じた人も多く、同グループは「盆地の内部で局所的に強い揺れを感じた地域があったことが推測される」と分析している。

 小坂代表は「平成23年に松本市で最大震度5強を観測した地震でも震源から離れたところで大きく揺れた場所があった。地盤調査でその地域の揺れ方を予測し、今後の防災にも役立てられる」と話している。