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青森・名久井農業高に最高賞 全国高校生観光プランコンテスト

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青森・名久井農業高に最高賞 全国高校生観光プランコンテスト

 高校生が作った地域観光プランを競い合う「第7回全国高校生観光プランコンテスト」で、南部町の県立名久井農業高(四木博之校長)が最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。同校のプランは、八戸や一戸など青森県南部から岩手県北部にある「戸」の付く地名に焦点を当てた「『戸(のへ)の里』を巡るミステリーツアー」。各市町村を回って地域の魅力を体験する広域プランとして関係者の注目を集めている。(福田徳行)

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 旅行業界などでつくる組織委員会が主催した同コンテストには、全国60校から108の観光プランの応募があり、予選を通過した10校が8月に追手門学院大(大阪府茨木市)で行われた本選に進出した。

 同校環境システム科の2年生5人が考えたプランは岩手県一戸町、二戸市、青森県三戸町、五戸町、六戸町、七戸町、八戸市、岩手県九戸村の8市町村に共通する「戸」の付く自治体を観光資源ととらえ、なぜ「四戸」がないのかという謎を解くために、関係するスポットをめぐって「戸」の由来を探る内容。

 5人は2グループに分かれ、夏休みを利用して地元の人たちから話を聞くなどして取材を進めた結果、8市町村はかつて名馬の産地で、「戸」という地名は牧場の戸に由来すると考えられ、馬を管理する行政上の地域だったのでは-という結論を導き出した。

 また、三戸町と五戸町の間にある南部町がかつての「四戸」ではないかと推測。名字を探ると出身地が分かる可能性があると考え、電話帳を調べたところ、四戸の名字は最も人口の多い八戸市に45人しかいなかったのに対し、南部町には82人もいることが判明した。実際のツアーでは、「四戸さん」に現地の案内や農家体験などをサポートしてもらうことも考えているという。

 想定するツアーは8市町村を2泊3日で回るもので定員は30人。参加費を1人3万8千円(2泊5食、バス代含む)に設定した。各地の史跡巡りやフルーツの収穫体験、農村体験など自然を堪能しながら、馬肉料理といった地元の食を味わう広域観光プランだ。

 リーダーの久保沢翔太さん(16)は「実際に回ってみて改めて地域を再発見することができた。プランが実現したら、県外の人にもっと青森県のことを知ってほしい」。井戸上真衣さん(17)も「初めて知ることがたくさんあった」と話している。

 指導した木村亨教諭(58)は「県内や岩手県の旅行会社からも問い合わせがあり、情報提供しながら実現できるよう応援していきたい」と話している。