産経ニュース

【春の高校バレー】山梨大会 女子・増穂商、大接戦の末に「全国」切符

地方 地方

記事詳細

更新

【春の高校バレー】
山梨大会 女子・増穂商、大接戦の末に「全国」切符

 ■男子・日本航空、ストレートで14年連続

 「春の高校バレー」として行われる第68回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)の山梨県予選決勝が25日、甲府市小瀬町の小瀬スポーツ公園武道館で行われ、女子は増穂商が大接戦の末、帝京三を3-1で破り、2年ぶり28度目の優勝。男子は日本航空が甲府工をストレートで下し、14年連続14度目の全国キップを獲得した。両校は来年1月5日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する全国大会に出場する。

                   ◇

 ▽女子決勝     

 増穂商 3 25-20 1 帝京三

       20-25

       25-14

       25-23

                   ◇

 増穂商はセットカウント2-1とした第4セット。このセットを取れば“春高出場決定”だが、これが重圧となった。ポイント5-16の劣勢の場面を作りだしてしまった。だが、辻智之監督の「やってきたことをやろう」。この言葉に選手がここから底力をみせた。

 長幡紗季(3年)、井上紗映(2年)らがスパイクを決め、4点を連取。二宮香菜(1年)が左からスパイクを決めた時点で12-18。帝京三も内藤沙樹(3年)、保坂美佑(3年)らがスパイクで応じてじわりと加点するが、増穂商の猛攻は続き、ポイント差は縮まるばかり。

 18-22とすると、長幡のスパイクがさえて23-23として追いついたあとは、後藤千乃(2年)の相手コート左隅に沈めるサービスエースが出てマッチポイント。角田明日香主将(3年)が相手のスパイクをブロックして帝京三を振り切った。角田主将はゲーム後、「あのセット(第4セット)を流して戦うことはしたくなかった。がんばってよかった」と振り返った。

                   ◇

 ▽男子決勝

 日本航空 3 25-17 0 甲府工

        25-19

        25-14

                   ◇ 

 第1セット序盤、ポイントが連取できずにリズムに乗れない日本航空は、甲府工の小沢宙輝(3年)らのスパイク攻撃に3-6とポイントでリードを許して、追う展開。月岡裕二監督に「もし嫌なムードをあのまま引きずっていたら、後半に選手が慌てただろう」といわせた苦しい場面。しかし、日本航空は相手のサーブミスを足がかりに小林裕太(3年)のスパイクなどでポイントを重ね8-6として逆転に成功。

 すると中国人留学生、胡笑野(2年)の196センチの長身を生かしたスパイク、谷口大知(3年)の強烈なスパイクも出て、ようやく攻撃にリズムが生まれ、ポイントで優位に。月岡監督は「流れはこっちにきている。一気に行こう」。ゲームを左右する大事な場面を踏ん張り切ると、第2セットでは谷口が打ち、小林、辻勇翔(3年)らがブロックポイントを稼ぎ、フェイント攻撃を披露する余裕すら生まれた。第3セットもネットを広角的に生かして相手にブロックを絞らせず、終始リードを保った。

                   ◇

 辻智之・増穂商監督「故障の選手がいる中で総動員での戦いとなり、本当に苦しいゲームだった。第1、3セットを取ったのは大きい。全国大会に向け、本来選手が持っている力を出せるよう、精度を高めたい」

 月岡裕二・日本航空監督「第1セット序盤でリードされたが、早めに追いついたのがよかった。全国大会には、個人の力よりチーム力が必要。(課題として)選手間のコミュニケーションを増やし、きずなを強めさせたい」