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外国人宿泊者過去最多46万5240人 最重点市場設定したアクションプラン奏功 長野

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外国人宿泊者過去最多46万5240人 最重点市場設定したアクションプラン奏功 長野

 人口減少社会を支える経済振興策として外国人旅行者の誘致(インバウンド)に期待が集まるなか、昨年に県内で宿泊した外国人は延べ46万5240人で平成11年の調査開始以来、過去最多となったことが分かった。県が県内の宿泊施設に実施した調査結果を集計した。回答したのは1609施設で回収率は53・8%。県山岳高原観光課は「未回答の施設も半数近くあり、実際にはもっと多くの外国人旅行者が県内に宿泊したとみられる」と分析、インバウンドブームの波が県内にも押し寄せていることを実感している。

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 ■4つの国・地域

 同課によると、11年の外国人宿泊者数は延べ4万6689人で、この16年間で10倍になった。23年は東日本大震災の影響で落ち込んだが、24年からは持ち直して3年連続で増加。特に昨年は28・9%(10万4302人)増え、一気に40万人台後半まで押し上げた。

 国・地域別の延べ宿泊者数は、台湾が15万816人に達し、前年比21・1%増となった。続いてオーストラリアが同21・0%増の7万4302人で、この2つの国・地域で県内に宿泊する外国人旅行者全体の半数近くを占めている。

 以下10位までの国・地域別順位は、(3)中国3万4271人(前年比102・0%増)(4)香港3万696人(3・4%増)(5)米国2万1666人(15・9%増)(6)タイ1万9172人(46・9%増)(7)韓国1万4874人(13・6%減)(8)シンガポール1万4183人(44・9%増)(9)英国9747人(11・3%増)(10)インドネシア7649人(同61・0%増)-だった。

 県は昨年4月に策定した国際観光アクションプランで、台湾、中国、タイ、シンガポールをインバウンドの最重点市場に定めたが、いずれの国・地域も過去最多の宿泊数を記録した。

 また、重点地域の香港、韓国、インドネシア、マレーシアの4カ国・地域のうちインドネシアとマレーシアも過去最多となった。わけてもマレーシアは前年比226・6%増の7454人が宿泊し、有望市場であることを裏付けた。

 ■白馬が最多

 県内市町村別の宿泊状況みると、豪州からのスキー客が多くを占めている白馬村が7万7724人(前年比28・4%増)でトップ。次いで松本市が7万4915人(44・6%増)、長野市が5万1713人(0・2%減)、軽井沢町が3万5811人(41・0%増)-の順となった。

 県山岳高原観光課は「台湾からの旅行者は立山黒部アルペンルート開通後の4月と5月に多く、豪州からは1、2月に集中している。それぞれの旅行目的に沿った変動があり、新たな観光需要の開拓で年間を通した宿泊者増につなげていきたい」と話している。