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袋の中から「こんにちは」 埼玉県こども動物自然公園でコアラの繁殖成功

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袋の中から「こんにちは」 埼玉県こども動物自然公園でコアラの繁殖成功

 県こども動物自然公園(東松山市)は2日、2歳になる雌のコアラのドリーとジンベランの赤ちゃんが母親のおなかの袋から顔を出したと発表した。いずれの父親も4歳のボウで、3頭は国内のコアラの血縁が濃くなり、繁殖が難しくなる中、新しい血の導入を期待されて1月にオーストラリアから来園したばかりだった。

 同園によると、ドリーは3月23日、ジンベランは4月18日に赤ちゃんが誕生。赤ちゃんは一円玉に乗る小さな体で生まれ、自力で母親の袋に入った。袋から初めて顔を出すことは“第2の誕生”といわれる。ドリーの赤ちゃんは9月23日午後3時ごろ、ジンベランの赤ちゃんは同27日午前9時過ぎ、飼育係が顔出しを確認した。

 いずれもまだ赤裸で、性別は不明だが、ジンベランの赤ちゃんより1カ月近く早く誕生したドリーの赤ちゃんは目鼻がはっきりし、袋から顔を出す回数も増えているという。

 5月に7歳10カ月と5歳6カ月の雌2頭が急死した同園のコアラはこの赤ちゃん2頭を加え、計8頭になった。

 28年ぶりにオーストラリアから同園に来たコアラが早速繁殖に成功し、同園は「うちだけではなく、国内のコアラの飼育維持にとっても大きな一歩。赤ちゃんたちが顔を出すまで成長してくれて一安心だが、今後も育てていかなければならず緊張感もある。袋から顔を出す頻度も増えてくるのでぜひ見にきてほしい」と話している。