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港区、EVバスを本格導入 来月から芝ルートに 3年間で6台

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港区、EVバスを本格導入 来月から芝ルートに 3年間で6台

 ■国や都の補助金活用

 港区は、区内を走るコミュニティーバス「ちぃばす」に、電気自動車「EVバス」の本格的な導入を決めた。超急速充電システムの設置で、運行本数を確保するなど課題をクリア。二酸化炭素(CO2)排出量削減と騒音軽減効果を期待し、来月から導入を開始し、今後3年間で6台の導入を目指すという。(鈴木美帆)

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 区によると、年間2台ずつEVバスを購入し、11月から芝ルートでの運行を予定している。同ルートで平成25年からEVバス2台を使って実証実験を行った結果、1周約13キロを1日6周すると、1日約30キログラムのCO2削減量が見込めることが分かっている。スギの木のCO2吸収量に換算すると、2台の運用で年間約1500本分という。

 EVバスのCO2排出量は、従来使われているディーゼルバスに比べて約4割、天然ガスを使用するCNGバスに比べて約2割の削減効果がある。また、騒音レベルはディーゼルバスより約1割低下する。住宅街や狭い道を通るため、騒音軽減効果はメリットとなる。

 EVバスの主な課題は、充電時間だった。しかし、超急速充電システムを設置することで、充電時間は約5分となり、20分に1本の運行ダイヤに支障をきたすことはない。国や都からの補助金制度を活用することで、過大な負担となることはなく、年間のランニングコストは他の種類のバスよりも抑えられるという。

 こまめな充電が必要なEVバスは、各ルート約10キロと近距離を運行するコミュニティーバスには適している。

 また、搭載するバッテリーが大きくなり場所を取られるが、全席優先席の従来の席数を減らさずに移行することが可能なことから、最善と判断した。

 ちぃばすの利用者は、運行が開始された16年度の約30万人から26年度には約386万人と10倍以上に増加。現在7路線が運行されており、区内の移動に活用されている。

 区は、11月に「同区低炭素まちづくり計画」の策定を予定しており、その1つに「環境に配慮した交通環境の整備」を盛り込む。CO2排出量を削減するためには、「エネルギー効率のよい公共交通機関の利用を促すことが効果的」(区)であるとして、ちぃばすの利用や電気自動車普及の促進に取り組む。