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国史跡・斎宮跡復元の「斎宮寮庁」完成 11月8日まで記念特別展 三重

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国史跡・斎宮跡復元の「斎宮寮庁」完成 11月8日まで記念特別展 三重

 明和町の国史跡・斎宮跡で復元された平安時代の斎宮の役所「斎宮寮庁」の建物3棟の完成式が26日、現地で開かれた。近くの斎宮歴史博物館では「復元建物完成記念特別展よみがえる斎宮」展が26日から11月8日まで開かれる。

 完成式では鈴木英敬知事が「斎宮の最も華やかな時代の建物が復元され、当時に思いをはせ体感できる施設としてふさわしいものになった。来年の伊勢志摩サミットでは、各国の関係者に日本の心のふるさとの施設としてアピールします」とあいさつした。

 来賓の加藤弘樹文化庁記念物課長は「幻の宮だった斎宮で発掘が進み、堂々とした清らかな建物が復元されうれしい。文化庁としても今年4月に斎宮跡を日本遺産として認定しており、復元建物を活用して歴史や文化に思いを深めてほしい」と話した。

 復元は斎宮の当時のようすがより分かりやすく体感できるように計画され、平安時代前期の9世紀にあった役所の3棟を昨年4月から建設し、今年7月に完成。建物を含め周辺約2・7ヘクタールを史跡公園「さいくう平安の杜」として約9億5千万円で整備した。

 3棟は平屋の掘っ立て柱建物で、正殿が延べ約95平方メートル、高さ約8メートル。西脇殿が延べ約162平方メートル、高さ約8メートル。東脇殿が延べ約90平方メートル、高さ約6メートル。平成18年から20年にかけ斎宮跡内で発掘された掘っ立て柱建物跡の柱穴を元に、設計。

 当時の様式や工法に可能な限り忠実に、かつ復元の意義を損なわずに建物内部を見学できるよう、木の柱の中に鉄柱を仕込む鉄骨造と木造の複合構造になっている。

 復元建物は29日から10月21日まで午後1時から3時まで無料で見学会を開く。10月5、13、19日は休会。その後は未定。

 斎宮歴史博物館では古代建築物の建設のようすなどを描いた国の重要文化財の絵巻など約100点を特別展示している。