産経ニュース

埼玉県警本部長「危機的な状況」 警官逮捕受け臨時署長会議

地方 地方

記事詳細

更新


埼玉県警本部長「危機的な状況」 警官逮捕受け臨時署長会議

 朝霞市根岸台の無職、寺尾俊治さん(58)が自宅で絞殺され、殺人などの疑いで浦和署地域課の巡査部長、中野翔太容疑者(31)=川越市鯨井=が逮捕された事件を受け、県警は23日、県内39署の署長ら所属長122人を集めた臨時警察署長会議を開催した。貴志浩平本部長は「県警史上、例を見ない事件。まさに言語道断で痛恨の極みだ。危機的な状況を真摯(しんし)に受け止めてほしい」と述べた。

 臨時署長会議は、加須署員による強盗事件を受けた平成18年11月15日以来の開催。会議では、上司と職員の面談や家族関係についての書類提出など従来の取り組みを徹底し、職場や私生活での問題を把握することを確認。各署が取り組んできた不祥事防止策についても意見交換した。

 阿部理一郎県公安委員長は、「職員1人1人と正面から向き合って指導し、職員が誇りと自信を持って県民のために仕事ができるよう、部下を支えてほしい」と呼びかけた。

 貴志本部長は「清廉な倫理観と不祥事防止策を職員に改めて浸透させる必要がある。失われた信頼を回復するには、警察の使命を果たすこと以外にはない」と再発防止の徹底を指示した。

 中野容疑者は、今年3月まで勤務していた朝霞署に被害相談に訪れた女性との不適切な交際で経済的に困窮したとされる。さらに、昨年10月に職務で寺尾さん方を訪問した際に金庫の位置を把握するなど、今回の事件では主要部分が警察業務に関わっているとの見方が強まっている。