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来月から地域バス運行へ 住民主体で「黒字化目指す」 西宮・生瀬地区

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来月から地域バス運行へ 住民主体で「黒字化目指す」 西宮・生瀬地区

 西宮市北部の生瀬地区で住民が中心となって地域内を走るコミュニティーバス「ぐるっと生瀬」の運行準備を進めている。国の許可が下りれば、10月1日から運行が始まる。住民が主体となってコミュニティーバスを運営するのは全国的にも珍しいといい、同バス運行協議会の石原隆典事務局長(66)は「地区内の高齢化も進み、コミュニティーバスのニーズは高まっている。買い物など日々の生活に活用してほしい」と話している。

 同地区は昭和40年代から民間の宅地開発が始まった山間の住宅地。道幅が狭く、勾配が急なため、路線バスの通行は難しい。

 一方、同地区には8800人(3月末現在)が居住しているが、うち約30%が65歳以上で、高齢化率は市内全域に比べると6ポイント以上高く、高齢者の交通手段確保が課題となっていた。

 平成18年、同地区自治会連絡協議会が市にコミュニティーバス導入を要望。23年12月、同地区の5自治会が「生瀬住民のお出かけの足を考える諮問会議」を発足させた。24年10月には、5日間の無料試験運行を実施したところ、約720人が利用した。

 25年4月には「ぐるっと生瀬運行協議会準備会」が発足し、26年3月に20日間、同10月からも約半年間の有料試験運行を実施したところ、計約8800人が利用。石原事務局長は「事業としてやっていけると確信した」という。

 10月からは、阪急タクシーに業務を委託し、6ルート、1日計20便を1台のバスで運行する。平日のみの運行で、バス停は41カ所設置。当面は同社の10人乗りジャンボタクシーを使うが、10月中旬には14人乗りの小型バスを購入する予定。

 石原事務局長は「住民からも期待の声が上がっている。今後は、3年で黒字化を目指す」と話している。