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東日本豪雨 鬼怒商高「授業再開分からない」

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東日本豪雨 鬼怒商高「授業再開分からない」

 筑西市の川島地区や船玉地区では鬼怒川の堤防決壊から一夜明けた11日、住民らが朝から自宅から家財道具を持ち出したり、流れ着いた木材などのゴミを片付けたりする作業に追われた。

 堤防から30メートルほど離れ、床上浸水した川島地区の会社員宅では家族らが家の中を大掃除。「自然災害だから、仕方がない」と黙々と作業に当たっていた。

 同市下川島の広域斎場「きぬ聖苑」はロビーや祭場など室内がすべて水浸し。カーペットは泥水に浸り、汚れや匂いを取り除くため、洗浄作業を進めた。事務局では下妻市や笠間市の斎場を手配してやり繰り。関係者は「何とか来週半ばには火葬だけでもできるようにしたい」と話していた。

 結城市小森の県立鬼怒商高(福田洋治校長)は濁流が校庭に流れ込み、水位はピークで1階教室の天井近くまで及んだという。

 水は引いたが、校舎の廊下や教室は泥水で汚れ、漂うのは悪臭。停電と断水も続く。もはや手が付けられない状態に福田校長は「授業再開がいつになるか、全く分からない…」とうなだれた。

 古河市東山田の西仁連川の決壊現場は広大な沼のような状態となっていた。約20ヘクタールにも及ぶ稲は水につかり、農家の男性(72)は「(大雨が)せめて収穫後だったら…。大損害だよ」と表情を曇らせた。