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阪神大震災で全壊の芦屋「小阪家住宅」、尼崎で復元へ

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阪神大震災で全壊の芦屋「小阪家住宅」、尼崎で復元へ

 江戸時代後期に建てられ、平成7年の阪神大震災で全壊した芦屋市指定文化財のかやぶき民家「小阪家住宅」が、尼崎市にある県立公園「尼崎の森中央緑地」に移築、復元されることが決まった。子供らが里山生活を体験できるスペースに設置される予定という。

 芦屋市教育委員会によると、小阪家住宅は江戸時代後期に建てられた木造平屋建て。六甲山の南麓で最古のかやぶき民家とみられる。尼崎藩領に属していた三条村(現在の芦屋市三条町)の旧家で、庄屋も務めた小阪家の住宅だった。

 同住宅は、震災前の6年3月に市指定文化財となり、市内に移築される予定だったが、7年1月の阪神大震災で全壊。その後、市が財政難となったため、移築は先延ばしになり、11年6月から現在まで、同市陽光町にある文化財などが置かれている倉庫で保存されていた。

 昨年春、かやぶき民家を拠点として、日本の歴史や文化を学ぶことなどをテーマに県立公園を整備しようとしていた県が、小阪家住宅の移築、復元を同市教委に打診。「市内で復元するよりもより多くの人に見に来てもらえるのでは」と快諾した。

 来年度から移築を着工し、29年度に完成する見込み。移築後は、県の文化財に指定する予定といい、同市教委は「市外に移築するのは残念だが、子供たちの学習などに活用してもらえればうれしい」としている。