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【かながわ2020】エリトリアと協定締結 県、事前キャンプ誘致加速 リオでのアピール検討

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【かながわ2020】
エリトリアと協定締結 県、事前キャンプ誘致加速 リオでのアピール検討

 県と北東アフリカのエリトリアなどは2日、横浜市内のホテルで、2020(平成32)年の東京五輪・パラリンピックの事前キャンプに関する協定書を締結した。県内での事前キャンプ開催決定は今回が初めてで、県は今後も事前キャンプの誘致を加速させていく考えだ。(古川有希)

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 協定は県とエリトリアのほか、選手が練習・宿泊拠点として使用する「星槎箱根仙石原総合型スポーツクラブ」のある箱根町▽城山陸上競技場のある小田原市▽学校法人「星槎グループ」の本部がある大磯町▽同グループ-の間で行われ、自治体と民間事業者が連携してエリトリアの代表チームを支援する。

 締結式に出席した黒岩祐治知事は「(今回の締結を)待望していた。具体的な形となっていよいよ東京五輪が近づいてきたと実感している」と歓迎した。

 東京大会をめぐっては、新国立競技場の建設計画見直しや大会エンブレムの撤回など暗いニュースが続いているが、「東京大会は日本の威信をかけて成功させなければいけない。今回の協定締結を新しいスタートにして、県としても成功に向けて動き出したい」と強調した。

 一方、エリトリア五輪委員会のメハリ・テスファイ委員長も「多くのことを日本人から学び、今後スポーツ分野で日本と協働を進めたい」と大きな期待を寄せた。先月、中国・北京で開催されていた陸上の世界選手権男子マラソンでは同国のギルメイ・ゲブレスラシエ選手が初優勝しており、「東京大会には特に陸上競技で出場したいと考えている」と展望を語った。

 県は今回のエリトリアを皮切りに、今後も事前キャンプの誘致を強化していく。東京に近いというアクセスの良さや、練習環境や宿泊施設の充実を前面に出し、神奈川を事前キャンプ地にすることのメリットをアピールする。

 もっとも、現在は各国とも来年のリオデジャネイロ大会の出場をかけた代表選考大会の真っ最中。事前キャンプの本格的な“招致合戦”はリオ大会後となりそうだ。

 県の担当者は「一般的に大会の2年くらい前に事前キャンプ地を決める国が多い」と話しており、リオ大会期間中に現地に出向いて各国の関係者に直接神奈川の魅力をアピールする機会を設けることも検討していくという。