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赤城大沼、榛名湖のワカサギ、出荷自粛要請を解除 4年ぶり持ち帰り可能に 群馬

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赤城大沼、榛名湖のワカサギ、出荷自粛要請を解除 4年ぶり持ち帰り可能に 群馬

 東京電力福島第1原発事故の影響で地元漁協に出荷自粛を要請している赤城大沼(前橋市)と榛名湖(高崎市)のワカサギについて、県は28日、ワカサギ漁が解禁される9月1日をもって、出荷自粛要請を解除すると発表した。

 これまでは赤城大沼と榛名湖でワカサギ釣りはできても、持ち帰ることができない状態だったが、解除を受け、約4年ぶりにワカサギの持ち帰りが可能になる。

 赤城大沼では平成23年8月以降、榛名湖では23、24年が不漁だったため、25年2月以降、ワカサギの持ち帰りができなくなった。

 県は26年3月14日に一度、検査したワカサギが国の放射性セシウム濃度の基準値100ベクレルを下回ったとして、赤城大沼の出荷自粛要請を解除したことがあるが、6日後の同月20日に国からの“指導”で再度、持ち帰りの自粛を要請した経緯がある。

 その際は、「基準値を安定的に下回る」とされている解除条件をめぐり、国と県の間で解釈の相違があった。県が検査したワカサギの中には、放射性セシウム濃度が90ベクレル台のものがあった一方、国は「安定的に下回る」の目安を50ベクレルと解釈していた。

 今回の解除を前に、県が8回にわたって検査したワカサギの放射性セシウム濃度は、赤城大沼が47~63ベクレル、榛名湖が20~62ベクレルで、国からも解除の同意を得たという。

 県蚕糸園芸課は「ワカサギの持ち帰りができないことで、釣り客はかなり減った。これを機に客足が戻り、地域経済の活性化につながってほしい」としている。