産経ニュース

過疎地の高齢者の買い物を支援 9月から三重・伊賀で「無料送迎バス」

地方 地方

記事詳細

更新


過疎地の高齢者の買い物を支援 9月から三重・伊賀で「無料送迎バス」

 過疎や高齢化が進む地域に暮らす一人暮らしのお年寄りや高齢者世帯を対象にした「お買い物無料送迎バス」が9月から本格的に運行を始める。伊賀市四十九町のイオンタウン伊賀上野・マックスバリュ上野店から近い地区に住む事前登録した利用者を乗せ、週1回往復する。

 バスの運行は、日常の生活支援を通じて自主的な支え合い地域づくりに取り組む同市上村のNPO法人「ゆいの里」(岡島正尚代表理事)と、名古屋市に本社を置くマックスバリュ中部による協働事業。ゆいの里が平成23年11月に国、県、市から補助を受けてバスの試験運行をスタートさせたのが始まりだ。

 自主運行後は同社が事業主体となって燃料費や維持費、運転手や介助者などの人件費を負担。佐那具店が24年4月から、小田店が26年1月から同事業を実施しており、上野店の運行開始によってバス送迎が市内全店に広がった。ゆいの里は運行管理を担当している。

 同社の店舗がある三重、愛知、岐阜、滋賀県内で同事業を実施しているのは伊賀市内の3店舗のみで、伊賀と滋賀のエリアを担当する塩津和彦エリア長は26日の出発式のあいさつで「地域、社会貢献事業の一環として少しずつ拡大していきたい」と話した。

 ゆいの里で送迎支援を担当するドライバーや乗降介助サポーターは42人で、平均年齢は66歳。10人乗りのワゴン車で利用者8人を送迎する。

 中林豊事務局長(72)は「自宅にこもりがちなお年寄りの方が、買い物を通じていろんなものを見たり、聞いたり、話したりしてコミュニケーションをとることで元気で長生きできることにつながると考えている」と話した。

 上野店では現在、猪田地区と同地区内の猪田センターランド、山出団地との間をそれぞれ往復する計画があるといい、同店サービスカウンターに利用申込書も置いてある。利用者は行き来の手段を心配せずに約1時間買い物を楽しめる。