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若狭町「藤井岡古墳」で甲冑形埴輪が出土 古代若狭が大和政権と関連か 福井

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若狭町「藤井岡古墳」で甲冑形埴輪が出土 古代若狭が大和政権と関連か 福井

 5世紀初頭の中規模古墳「藤井岡古墳」(若狭町藤井)で、大和政権が抱えていた工人(職人)の技術が確認できる甲冑をまとった埴輪(はにわ)の一部が見つかり、調査を行った花園大(京都市)の考古学研究室などが発表した。若狭地域が古墳時代から重要視されていたことを示す証拠としている。29日に現地説明会を行う。

 藤井岡古墳は直径約23メートル、高さ約4メートルの中規模円墳。平成25年に調査を行い、形状や装飾の状況を詳しく調べるため同大文学部の高橋克壽教授(考古学)の研究室などが今月6日から発掘調査を行っている。

 大和政権の工人が作っていたとされる「甲冑形埴輪」のかけらが多数出土した。埴輪は高さ60センチ、幅50センチ程度と考えられており、装飾として古墳の上部に並べられていたとみられる。この埴輪は大和政権とつながりがあった有力者の墓などから出土することが多く、藤井岡古墳は地域の有力者かその臣下の墓と推察できるという。

 藤井岡古墳は山の尾根を生かした作りになっており、斜面には石が積まれた「葺石(ふきいし)」も確認された。高橋教授は「装飾がここまで残っている古墳は珍しい。埴輪は、大和政権がこの地方を重要視していたことを示しているといえる」と話している。

 調査は30日までで、29日に現地説明会が行われる。若狭町民向けが午前10時から、一般向けが午前11時から。問い合わせは若狭町歴史文化課(電)0770・62・2711。