産経ニュース

サイバー犯罪相談最多 不正送金の引き出し3億円 埼玉

地方 地方

記事詳細

更新


サイバー犯罪相談最多 不正送金の引き出し3億円 埼玉

 平成27年上半期に県警に寄せられたサイバー犯罪に関する相談件数は3056件で、過去最高を更新したことが県警のまとめで分かった。インターネットバンキングを使った不正送金の現金引き出し額も前年の約1・5倍の3億円近くに上っており、県警は「口座の取引限度額引き下げなど自衛策も徹底してほしい」と呼びかけている。

                  ◇

 県警サイバー犯罪対策課によると、27年上半期の相談件数は前年同期から263件増加し、統計を取り始めた17年以降で過去最高。相談内容は詐欺・悪質商法関連が1144件(37・4%)、迷惑メール関連が1044件(34・2%)で過半数を占めた。迷惑メールの中でも、アダルトサイトなどの架空請求に関する相談が373件増と伸びが著しい。

 インターネットバンキングを使った不正送金は、認知件数が61件と前年同期比で16件減少したにも関わらず、県内の現金自動預払機(ATM)などを利用した現金引き出し額は約2億8千万円で、同約1億円増と大幅に悪化した。インターネットバンキングの普及により、取引限度額の上限が緩和されたことが影響しているとみられている。

 サイバー犯罪への対策として同課では、市民向けの情報セキュリティーセミナーの他、知らないうちに犯罪に巻き込まれることのある小中高校生や、外国人留学生を対象とした講演などの啓発活動を実施している。また、インターネットバンキング利用者に対しては「定期的に金融機関のウェブページで不正利用の情報や手口についてチェックしたり、取引限度額を下げるなど、被害を最小限に食い止める自衛策も徹底してほしい」と注意を呼びかけている。(菅野真沙美)