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【夏の甲子園】茨城代表・霞ケ浦、初戦突破逃す

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【夏の甲子園】
茨城代表・霞ケ浦、初戦突破逃す

 第97回全国高校野球選手権大会第2日の7日、県代表の霞ケ浦は第2試合で広島新庄(広島)と対戦した。二回に2点を先制された後、四、五回に1点ずつ奪って一時同点に追いついた。だが、直後の六回に再びリードを許し、2-4で惜敗。初戦突破を逃した。

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 ◎…初回、2番保立の安打などで満塁の好機を作るも無得点。二回に2点を先制されるが、スタンドの声援はナインを後押ししようと、一層大きくなった。チアリーダーや吹奏楽部員とともに、中心役となって応援を盛り上げた3年生の野球部員、大場駿太さん(18)は「この1年間、逆転を意識して練習してきた。2点差なら大丈夫」とエールを送った。

 ◎…言葉の通り、四回に7番斎藤が二塁打を放つと、続く益子の左前適時打で1点差に詰め寄る。益子の母、美幸さん(41)は「流れを引き寄せられて、本当によかった。このままいってほしい」と息子の活躍を喜んだ。

 五回にも3連続長短打で1点をもぎ取り、同点に追いついた。

 ◎…しかし、直後の六回に再び2点のリードを許し、苦しい展開に。九回には保立の安打などで得点圏に走者を進めるが一歩及ばず、涙をのんだ。

 卒業生で元野球部員の上野拓真さん(18)は「後輩たちが自分たちの夢だった甲子園に出てくれたのはうれしい。負けてしまったけれども、一生懸命戦ってくれた」と健闘をたたえた。

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 ▽1回戦

 広島新庄(広島)020 002 000-4

  霞ケ浦(茨城)000 110 000-2

 (新)堀-遠目塚

 (霞)綾部、安高-斎藤

 ▽三塁打=定永(新)▽二塁打=加藤(新)、保立2、斎藤(霞)

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 ◆「歴史変えた」地元でも熱い声援

 霞ケ浦高に併設された霞南至健(かなんしけん)中(阿見町青宿)では、地元に残った霞ケ浦高の生徒や教職員ら約20人が集まり、スクリーンで試合を観戦。メガホンを打ち鳴らし、甲子園に向けて声援を送った。

 二回に広島新庄から2点を先制されると、会場からはため息が。だが、五回に同点に追いつくと、歓喜に包まれた。初戦敗退となったが、高3の平岡美紗子さん(17)は「霞ケ浦高の歴史を変えた。頑張ったと思う」とねぎらった。

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 ◆後輩に託す初勝利の思い 霞ケ浦(3年)清水達希中堅手

 五回、1死一、三塁の好機に打順が回ってきた。監督のサインはヒットエンドラン。「凡退した1、2打席目は(4番の)仕事ができなかった。チームに貢献したかった」とバットを振り抜き、一時同点となる左前適時打を放った。

 初出場の夢舞台。「緊張もあったが、みんなが思い切って野球をしている様子を見て、自分も落ち着いた」と振り返る。

 県大会では打率4割5分5厘の活躍で、チームの優勝に貢献。その日の調子を見て打順を変えるチームの中で、準決勝、決勝と4番に座った。「初めは5番から4番になったプレッシャーもあったが、県大会で結果を出すうちに慣れた」と語る。

 スタンドで観戦した父、淳さん(42)は「よく頑張った」とたたえた。淳さんは、霞ケ浦が平成2年の選抜高校野球大会に出場したときのメンバー。父と同様、初戦突破は果たせなかったが、「甲子園というすごい場所を後輩に見せられた。また来て、次は1勝してほしい」と思いを託した。

 将来の目標は「プロ野球選手」。新たな夢に向かって大学でも野球を続けていくつもりだ。(豊嶋茉莉)