産経ニュース

【甲信越ある記】ファームス木島平(長野県木島平村)

地方 地方

記事詳細

更新

【甲信越ある記】
ファームス木島平(長野県木島平村)

 ■6次産業化拠点の道の駅

 山々を背景とした水田の中を通る道路を走っていると、交差点の脇に黒い建物が現れる。何かの工場のような外観だが、実は「道の駅」で「6次産業化の拠点」でもある「ファームス木島平」だ。今年5月1日にオープンし、2カ月間で早くも約6万6000人が訪れ、年間10万~15万人としていた来場者目標を大きく上回る好評を博している。

 外観が物語るように元は日本デルモンテ木島平工場。周辺一帯で収穫されたトマトを加工、出荷していたが、同社の事業再編で平成22年に閉鎖。24年に木島平村が買い取り、有効活用することになった。「道の駅というと単に通りかかった際に寄ってもらう所というイメージだが、人を呼び込む、いわば観光の目的地の一つにしていきたい」。経営する「農村木島平」の芳川修二会長はこう語る。

 内部は同村の農産物や物産の直売所、加工所、飲食ができるレストランとカフェ、キッチンスタジオ、交流ホールなどから成り、まさに「6次産業化」が凝縮されている。たとえば同村産のコメは味覚で高い評価を受けているが、直売所でコメはもちろん、米粉を加工したパンやパスタも買えるほか、レストランでそれらを使った料理を味わえる。同村産の新鮮なジャージー牛乳とそれを材料にしたアイスクリームやプリンなども人気だ。

 こうした「地産地消」の一方、「互産互消」の観点から提携する静岡県の浜松市や袋井市、東京都八丈町の物産も購入できる。施設が有する機能は地方創生の新たな形と言えそうだ。(高橋昌之)

                   ◇

 ■ファームス木島平

 木島平村上木島38の1。(電)0269・81・4401。JR飯山駅からタクシーで約15分、車の場合は上信越自動車道豊田飯山インターチェンジから約20分。営業時間は午前9時から午後6時、レストランは午前11時から午後3時(土日祝日は午後4時)、カフェは午前11時から午後5時。水曜定休(祝日を除く)。駐車場、トイレ、自動販売機は24時間利用可能。