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通称変更「日本ワインコンクール」始まる 「純国産」ブランド力向上に期待 山梨

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通称変更「日本ワインコンクール」始まる 「純国産」ブランド力向上に期待 山梨

 純国産ワインの品質を競う「ジャンパン・ワイン・コンペティション2015」の審査会が23日、甲府市湯村の甲府富士屋ホテルで始まった。13回目の今回から、国産ブドウだけを使い国内で造られたワインを「日本ワイン」として販売できるようにする国の方針に沿って、通称(和名)を「国産ワインコンクール」から「日本ワインコンクール」に変更。出品ワインでは、最近の人気を反映してかスパークリングが増えた。審査結果の発表は8月4日。

 全体の出品数は、過去3番目に多い752点(前回は過去最多の797点)。部門別では、「欧州系品種・赤」が最多の159点で、「欧州系品種・白」156点、「国内改良等品種・赤」112点、「甲州・辛口タイプ」92点などが続く。参加ワイナリー数は、本県をはじめ長野県、山形県、北海道など全国25道府県から99社(前回24道府県103社)。

 参加ワイナリー数や出品数が若干減ったことについて、実行委員会事務局の県地域産業振興課は「審査結果の発表から比較的すぐに消費者が購入できるよう流通開始時期を『12月末まで』から『9月末まで』に早めたことや、運営費の安定的な確保のためにエントリー料を値上げしたことが影響した」とみる。ただ、部門別ではスパークリングワインが62点(前回53点)に増えており、需要の高まりを受けたワイナリーの生産意欲がうかがえる。

 審査員は、世界最高峰のワイン資格を統括するマスター・オブ・ワイン協会のリン・シェリフ前会長ら国内外の専門家25人。出品ワインの色や香り、味わい、ハーモニーなどについて採点する。この日の1次審査で絞られた約半数が、25日の本審査に進む。8月4日に各賞が発表され、同29日に表彰式と受賞ワインの公開テイスティング(チケット完売)が行われる。

 純国産ワインをめぐっては、輸入した濃縮果汁を使った国産ワインと区別しにくい現状がある。表示も現在、業界の自主基準しかなく、国は「日本ワイン」に法的拘束力を持たせ、国際的にも通用する表示基準を今秋をめどに整備することを計画している。

 クールジャパン戦略の一環である政府のこの方針は、外国産との違いを明確にすることで、日本産としてのブランド価値を高め、輸出促進につなげることが目的。コンクールの通称変更も、全国のワイン産地のイメージアップと日本ワインの個性や地位の向上につながることが期待されている。