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「こうのとりの里」で放鳥 幼鳥夕暮れに舞う 千葉

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「こうのとりの里」で放鳥 幼鳥夕暮れに舞う 千葉

 野田市三ツ堀の「こうのとりの里」で23日に放鳥されたコウノトリの幼鳥は、午後5時50分、夕闇を待っていたかのように、人けの絶えた飼育施設の上を悠然と飛んだ。飼育舎の屋根が開いてから6時間以上がたっており、野鳥ファンの姿もなかった。その一瞬に立ち会ったのは、一般市民の松戸市の主婦、山口幸子さん(68)とわずかな報道関係者だけだった。

 施設はこの日午後に一般公開され、市内外から200人を超す人が訪れていた。瞬間を間近で目撃した山口さんは「初めて見たコウノトリのこんな瞬間に立ち会えるなんて、本当にすばらしい。雄大な羽ばたきに感激した。蛍を見ようと夜まで残っていたのがよかった」と感極まった様子で話した。

 野田市では平成24年12月に多摩動物公園(東京)からつがいを譲り受け、山階鳥類研究所(我孫子市)などの指導で繁殖に取り組み、25年から3年連続で孵化(ふか)に成功していた。この日は放鳥する3羽の命名式も行われ、姉妹の雌2羽は「愛(あい)」「未来(みき)」、弟の雄は「翔(しょう)」と命名された。野田市内の小学生の投票で決まった。